第一回JCCの開催について

2016年9月7日

ネパールの関係省庁が、より主体的に関与しプロジェクトを成功させるために、2016年6月22日にプロジェクト第一回JCC(JCC: Joint Coordination Committee)ミーティングが開催されました。
同会合には、ネパール側から復興庁のラム・プラサド・タパリア氏をチェアマンとして招き、都市開発省、連邦・地方開発省、インフラ・運輸省、教育省、保健省、上下水道省、内務省、カトマンズ盆地開発公社などの代表者らが参加しました。日本側からは、日本大使館、JICAネパール事務所、本プロジェクト調査団代表者が参加しました。
今回のJCCの主な目的は2つでした。一つ目は、ネパール関係省庁とプロジェクト成果の理解を深めること。二つ目は、プロジェクトで作成支援しているカトマンズ強靭化計画(KVRP: Kathmandu Valley Resilient Plan)のコンセプトについて議論することでした。
会議では、プロジェクト全体の活動について、特に支援対象地での土地確保が課題となっていることが議題にあげられました。ネパール復興庁とも、土地の確保がに大きな課題であることを共有し、最終的に復興庁から、土地確保をすることの合意を得ました。
その後、調査団からKVRPについての概要、重要性、主な原則や目的、最悪のケースへの備え、強靭化へのイニシアティブなどについて、説明しました。また、KVRPの基本的な考えは、最悪のケースの回避であり、その検討には、「カトマンズ盆地における地震災害リスクアセスメントプロジェクト(第1年次)」の結果が反映されることが強調されました。

今回の議論で、その他に確認された主な事項は以下の通りです:

  • プロジェクトで住宅プロトタイプを設定したことで、被災地での住宅再建トレーニングが進んでいること。
  • カトマンズ盆地での最悪のシナリオや脆弱性分析について、次のJCCで議論すること。
  • プロジェクトで作成しているハザードマップの有効性。
  • 復興庁がプロジェクトの関係機関と調整して、プロジェクトの実施をサポートすること。

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