ワーキンググループ3による地下水の糞便汚染調査

2017年8月30日

原本英司専門家(山梨大学)と清和成専門家(北里大学)を中心とするワーキンググループ3(微生物学的評価)のメンバーにより、カトマンズ盆地内の下水処理場や畜産施設などを対象にしたフィールド調査が実施され、採取した試料中の微生物の測定作業が行われました。地下水は、人間だけではなく、ブタやウシなどの様々な動物から排出される糞便によって汚染されていると考えられますが、どの汚染源がどの程度影響しているのかは分かっていません。そこで本グループでは、人間や動物それぞれの糞便から特徴的に検出される微生物遺伝子に着目し、それを検出することで、地下水の糞便汚染状況を可視化することを目指しています。また、窒素除去細菌であるアナモックス細菌が多く含まれている可能性のある地下水のサンプリングも実施しました。アナモックス細菌を現地で取得することができれば、水処理装置の安定的な運転に繋げることができると期待されます。

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