プロジェクトレポート-第1回-(航空安全機材補給管理システムの拡張・運用)

2018年7月30日

1.補給管理システム研修が進められています。

補給管理システムの導入に併せ、CBT(Competency Based Training。本邦研修及び専門家派遣による指導の下、ネパール民間航空局が開発したもので、業務に係る作業者のパーフォマンスを加味して評価する手法。)に基づく研修(Basic及びAdvanced)が現地で開始されました。既に2度開催され、目標とする24名の研修に対し、14名の職員の育成が行われました。また、8月中旬から10名の参加による第3回目のベーシックを、11月中旬にはアドバンスド研修が計画されております。
また、7月上旬の10日間で本邦研修「航空安全機材補給管理システム研修」も実施され、8名が参加しました。本邦研修は改めて素晴らしい研修、学習の機会であると再認識させられています。選出されたカウンターパート職員は、帰国後、報告会を開催し、ワーキンググループ等で専門家と協働しプロジェクトへの参画を率先して進めています。
この研修制度の大きな特徴は、2018年6月に終了した「補給管理センター及び航空路レーダー管制業務整備プロジェクト」における本邦研修を終了した職員が(1)教材を開発し、(2)シラバスを作成し、(3)カリキュラムを作成し、そして(4)シフト勤務者が勤務時間を調整した後、教官として授業に当たっている事です。

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開所式

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授業風景

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授業風景

研修(Basic版)を終えてのコメント

ウメッシュさん:CAAN(本部)で全国の施設を管理しています。日本が25年間運用し続ける補給管理システムをもっと学びたいと思います。

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教官としての授業を終えてのコメント

バスウさん:東京羽田空港と大阪航空保安大学校でCBTを学びましたが、補給管理システムの運用が航空の安全確保に大きく寄与している事に感謝しています。

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2.空港における航空安全機材の現況調査、ラベリング作業及び登録作業

我が国の技術協力で開発された補給管理システム(SMMS:Spare Parts and Maintenance Management System)の航空安全機材に対する適用は、主にセキュリティ装置、航空灯火及びそれに付帯する電源関係施設に対応するものです。
トリブバン国際空港と主要な地方空港における安全機材の調査及び登録作業が、予定よりやや遅れ4月から開始されました。現在順調に5空港の調査が終了しました。
下図の27空港が最終の調査ターゲットとなっており、気象の関係から雨季(5月08月)の山岳地方を避けて調査を進める予定としています(色分けごとに4回に分けて調査を実施)。
ネパールでは、2018年に入っても航空事故の発生が止まりません。原因は種々考えられますが、無理な運航計画に起因していることを肌で感じる所です。
作業計画の最終段階である2019年6月時点では、全国の主要空港での調査、データの校正、ラベリング及び登録作業を完了させ、当初想定のとおり機材情報のトリブバン空港(中央)での管理を充実させ、併せ職員の研修を進めて行く計画です。

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新国際空港の建設が進むゴータムブッダ空港は、お釈迦様が生まれたルンビニの傍にあります。

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ポカラ空港からアンナプルナ、マチャプチャレ、ダウダギリ山を望みます。

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地図出典:CAANホームページ