パラグアイ発、国際地域保健フォーラム

2015年9月25日

9月23日から3日間の日程で、国際地域保健フォーラムがパラグアイのアスシオンで開催されました。中南米・カリブ海地域から8ヵ国の保健行政担当官のほか、米州保健機関(Pan American Health Organization / PAHO)米国本部やJICA本部からも参加者があり、パラグアイ国内関係者と合わせ総勢約180人による大会になりました。ニカラグアからは、本省の保健サービス総局のマリア・エストラーダ保健サービス課長、チョンタレス保健管区長のサミール・アギラル局長と本プロジェクト総括の中村二朗の3名が参加しました。フォーラムの目的は、各国で行っているプライマリー・ヘルス・ケア(以下、PHC)の現状に関して意見交換を行い、そこで得られた情報やアイデアを、自国の地域医療サービス向上につなげること、および、これを、今後の情報交換継続に向けた足掛かりとすることです。PHCとは、1978年にアルマ・アタ(現在のカザフスタンのアルマトイ)で宣言された定義で、全ての人が健康になること、そのためには住民が主体となって問題を解決してする方法・理念です。
JICA本部から参加した杉下智彦国際協力専門員は、患者を待つ(受動的)医療サービスではなく、患者がいるところへ赴く(能動的)保健サービスとしての21世紀PHCの重要性について講演しました。
これはニカラグアの本案件で強化しようとするサービスの形でもあります。
ニカラグアの発表は、「1次・2次・3次医療施設が連携した緊急医療」の知見に関して、アギラル局長が事例を紹介しました。

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国際地域保健フォーラム開会式

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発表するサミール・アギラル局長

【画像】国際地域保健フォーラム参加者合同写真