研修テキスト(原案)の作成

2015年12月17日

プロジェクトは、チョンタレス保健管区とセラヤ・セントラル保健管区から選抜された医師及び看護師の10名(各保健管区5名ずつ)で構成される、母子保健技術委員会を設立しました。この委員会では、ベースライン調査で得られた情報と、保健ポスト・保健センター・保健管区事務所で働く職員と共に実施した業務の現状分析と課題の抽出ワークショップに加え、改訂された保健省令や類似案件で作成されたテキストの内容を参考に、研修プログラムの内容を検討してきました。

また、母子保健技術委員会は、研修プログラムの原案に沿って、「妊産婦管理台帳」、「産前健診」、「妊娠性高血圧」、「産後出血」、「乳幼児健診」の全5冊の研修テキスト(原案)を作成しました。周産期と出産、産褥期および新生児ケアと乳幼児健診まで、一連の基本的な母子保健サービスを網羅していますが、その中でも特に、上記現状分析と課題の抽出ワークショップを通じて、保健医療従事者の早急な能力強化の必要性が明らかになった、妊娠・出産各期の異常の早期発見と緊急対応に重きを置いた内容となっています。

テキスト原稿は、今後、両保健管区および保健省において、内容の検証作業を進めます。プライマリーヘルスケア(PHC)を基盤とするニカラグアの「家庭地域保健モデル(MOSAFC)」体制では、基本概念のひとつに“継続ケア”があります。これに基づき、産前から産後までの切れ目のない手当ての確保と、その質の向上に向けた研修を開催します。作成したテキストはその教材として使われます。

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母子保健技術委員会(チョンタレス保健管区)

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母子保健技術委員会(セラヤ・セントラル保健管区)

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研修プログラム・ワークショップ(サント・ドミンゴ保健センター)

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研修プログラム・ワークショップ(ヌエバ・ギネア保健センター)

【画像】研修テキスト(試作版)