2名の研修員が本邦集団研修から帰国

2016年2月28日

2016年1月13日から2月26日の日程でJICA沖縄国際センターで開催された本邦集団研修「公衆衛生活動による母子保健強化」に参加した2名の研修員がニカラグアへ帰国しました。チョンタレス保健管区の保健サービス分野の責任者であるマリソル・メヒア看護技官とセラヤ・セントラル保健管区の保健サービスの婦人・青年・小児を担当するアナベル・サラサル看護技官で、プロジェクト活動において中心的な役割を担っています。

今回の研修では、沖縄を中心とした公衆衛生および母子保健活動が、戦後どのような改善・発展を遂げてきたか、中南米5か国の研修員が共に学習しました。日本の市町村、医療機関、民間団体などの行政官、母子保健推進員、医師、看護師、住民が、取組んだ母子保健活動(計画立案、活動実施、活動内容、人材育成、組織連携、役割分担)の経験を学び、促進要因と阻害要因を考察しつつ、自国の母子保健活動のヒントとし、アクションプランの作成と実施が求められました。

チョンタレス保健管区のメヒア技官は、安全な出産を促進するために、マタニティホームのケアの質向上と遠隔地域の妊婦のマタニティホームへの的確な入所に関する活動を計画しています。また、セラヤ・セントラル保健管区のサラサル技官は、プロジェクトが活動している4か所のパイロット保健セクターにおいて、妊婦の30%以上が10代であることから、若年妊娠を減少する思春期リプロダクティブヘルス活動を計画しています。プロジェクトは、二人の活動を支援しつつ、その成果を行政システムに組み込めるように働き掛けます。

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メヒア技官(左)とサラサル技官(右)

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沖縄県立南部医療センター・こども医療センターを訪問した中南米5か国の研修員

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分析・考察に取り組むグループワーク