第4回プロジェクト運営委員会の開催

2017年1月13日

1月13日に昨年11月のハリケーン上陸に伴い延期となっていたプロジェクト運営委員会を開催しました。保健省本省から保健サービス総局長と対外協力局の技官が出席し、チョンタレスとセラヤ・セントラルの両保健管区(SILAIS)事務所の幹部、全14支所長、地域病院長および3か所の一次医療病院長と、JICAニカラグア事務所員やプロジェクト専門家など42名が一堂に会しました。

今回の主な議題は、プロジェクトの第1期開始から今までの成果について、日本人とニカラグア人の合同チームによる自己評価の結果を関係者で共有することと、母子保健研修とプライマリー・ヘルス・ケアをベースとするコミュニティ活動のプロジェクト全地域への普及拡大について協議すること、の2点でした。プロジェクトは、2017年3月で第1期を終了し、同年5月から2019年6月までの期間を第2期と定めています。第1期は、パイロット地域で実践的モデルを確立するために、試行してきた活動の成果を検証し、第2期には対象14市へ、このモデルを導入し、普及します。研修プログラムは、新年早々各支所でカスケード方式による母子保健研修やヘルスプロモーション研修を開始し、今後3〜4か月掛けて、第一次保健レベルの医師・看護師・准看護師を対象に知識と技術強化を目指します。

コミュニティ活動としてプロジェクトが導入したESAFC(家庭地域保健チーム)活動は、ニカラグアの保健政策であるMOSAFC(家庭地域保健モデル)の実践活動であり、その活動の進捗を評価するエビデンスに関して、今回の運営委員会で活発な意見交換がなされました。

また、妊産婦と2歳児未満小児の継続ケア活動で重要なレファラル・カウンターレファラルシステムについては、まだまだ技術的な課題が多く、早急に取り組みを強化することで合意しました。プロジェクト第1期終了に向けて、保健行政の担当者らの問題意識を高め、2017年からの取り組み強化の必要性を再確認する建設的な会議となりました。

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運営委員会

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自己評価結果を説明するチョンタレス保健管区長