第5回プロジェクト運営委員会開催

2017年6月9日

2017年5月、SAMANIプロジェクト第2期が開始されました。第2期開始にあたり、第5回プロジェクト運営委員会を開催しました。この運営委員会の主な目的は、第2期ワークプランの確認と合意、2017年3月(第1期終了)から5月までの日本人専門家不在期間の活動進捗を確認、第2回合同調整委員会の報告、そしてプロジェクト活動の中から選別されたグットプラクティスの発表を行うことです。
会議には、保健省チョンタレス保健管区(SILAISチョンタレス)とセラヤ・セントラル保健管区(SILAISセラヤ・セントラル)から各SILAIS長、保健サービス担当技官、疫学担当技官、財務担当技官、看護師長、開発・計画担当技官の他、両SILAIS内の14支所から支所長や病院長、そして、本省から保健サービス総局長、日本側からは、青年海外協力隊員(助産師)、日本人専門家、プロジェクトテクニカル・アシスタントら、合計37名が参加しました。
第2期ワークプランは、プロジェクト開始当時の計画から、大きな変更はなく、内容を確認の上、合意しました。第1期にパイロット地区で取り組んできた母子保健研修プログラムやESAFC活動ガイドを、対象地域全域の14支所162保健セクターに導入し、保健サービスの質の向上や、住民保健活動の活性化を目指します。
日本人専門家不在期間にプロジェクトの活動は、SILAISセラヤ・セントラルにおいて、4月から保健セクターの業務を開始した社会奉仕医師・看護師に対して、研修プログラム8項目(母子保健5項目、ヘルスプロモーション、保健省の推奨する「保健セクターからの感染症対策」 、ESAFC活動ガイド)の研修が行われました。また、SILAISチョンタレスでは、技術審議会で継続的に妊産婦の保健データやレファラル・カウンターレファラルデータの分析が行われるなどの、進捗がありました。
グットプラクティスの発表では、各SILAISが、プロジェクト活動期間中に、成果があった活動に関して発表しました。SILAISチョンタレスは、レファラル・カウンターレファラルデータの分析をとおして、出所が異なるデータを分析することにより、緊急時レファラルのコミュニケーションおよびデータの記入が改善された事例を発表しました。SILAISセラヤ・セントラルは、レファラル・カウンターレファラルのシステム改善に関して、これまでの具体的な経過を発表しました。

会議の最後に、SILAISセラヤ・セントラルSILAIS長から、「私たちには、大きな目標や課題がありますが、その達成のための努力は、ふたつのSILAISのためだけではなく、ニカラグア全土に貢献するものと考えて、プロジェクト活動を行いましょう。」と、力強い言葉がありました。

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母子保健研修プログラムの結果を発表するSILAISチョンタレス保健サービス課長

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第2回合同調整委員会の報告をする保健サービス総局長