母子保健技術委員会の会合

2017年7月5日

2017年1月より、プロジェクト対象14支所、162保健セクターの医療従事者に対し、母子保健5項目(注1)に、保健省が推奨する「保健セクターからの感染症対策」、「ヘルスプロモーション」、「家庭地域保健チーム(ESAFC)活動ガイド」を加えた8項目の研修を実施しました。この研修は、各支所で毎週1回設けられている継続教育時間枠に実施されました。これまでに、SILAISチョンタレスでは220人中177人(80.5%)、SILAISセラヤ・セントラルでは163人中111人(68.1%)が受講しています。SILAISセラヤ・セントラルは、研修未受講者および研修事後テストの点数が60点未満の医療従事者に対する研修計画を立案することで合意しました。SILAISチョンタレスは、母子保健技術委員会を開催し、研修事後テストの点数が低かった参加者への対応について協議しました。研修事後テストが60点未満の者は再研修後、60点以上70点未満の者は自己学習を実施後、再テストを行うことで合意しました。また、これまでの研修結果をSILAIS技術審議会で発表し、SILAISと支所合同で実施される技術審議会で報告しました。

母子保健技術委員会において研修項目に特化したモニタリングシートを試作しましたが、保健省と協議し、新たなツールは作成せず、既存のモニタリング評価法(注2)「質と指標の標準化」を使って、「産前健診」、「妊産婦管理台帳」「乳幼児健診」の強化に取り組むことで合意しました。既存のモニタリング評価法について、「評価基準や手法が明確でない」「評価者によって結果に差異が生じてしまう」などの課題に関し、保健省、両SILAIS、プロジェクト間で解決策を協議しました。その結果、モニタリング対象となる診察カルテの選定方法、各モニタリング項目のチェック方法、作業手順などの見直しを検討することが決まり、引き続き母子保健技術委員会で、適正に評価できるようにするための評価基準・手法の策定に取り組んでいます。

(注1)母子保健研修項目:「妊産婦管理台帳」「産前健診」「妊娠性高血圧症候群」「産後出血」「乳幼児健診」
(注2)保健省令に則り、保健サービスがプロトコールに沿って提供されているか評価する方法

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母子保健技術委員会の様子(SILAIS チョンタレス)