母子保健カスケード研修の継続

2017年8月22日

2017年1月から、母子保健5項目(注)に、保健省が推奨する「保健セクターからの感染症対策」、「ヘルスプロモーション」、「家庭地域保健チーム(ESAFC)活動ガイド」の3項目を加えて母子保健カスケード研修を実施しています。8月22日の第5回半期評価会では、各支所の進捗状況を共有しました。チョンタレス保健管区事務所(SILAISチョンタレス)では277人中256人(92.4%)、SILAISセラヤ・セントラルでは185人中132人(71%)が、これら全8項目の受講を修了しました。その中で、母子保健5項目の研修事後テストが60点未満の受講者は、SILAISチョンタレスでは40人、SILAISセラヤ・セントラルでは48人でした。また、ごく少数ですが、追試で60点がとれず、再々研修が必要な受講生も確認されました。研修8項目は、ESAFCの医療従事者が保健セクターで質の高いサービスを提供するための知識や、基本的なコミュニティ活動に関する項目であるため、医療従事者すべてに受講できるよう計画しています。今回の評価会では、いくつかの研修項目の未受講者に対する追加研修のほか、事後テストが60点未満の受講者に対する再研修を計画することを、同会議で合意しました。また、SILAISチョンタレスにおいては、60点以上70点未満の者に対しても自己学習を促し、その後、再テストを行うことで合意しました。各支所では、既存の継続教育の時間枠のほかにも機会を設けて8月中の研修終了を目指すこととしました。一方、SILAISセラヤ・セントラル母子保健技術委員会では、8月の再研修を4支所合同で実施することにしました。各支所のファシリテーターがお互いに指導内容を補完し合うだけではなく、説明方法の工夫、教材活用などについて学び合い、より分かりやすい研修を目指します。また、理解不足が確認された、患者の状態・疾患や診療状況について確認する「症例検討」については、学習効果を高めるため、グループワークの進め方の改善に加え、ファシリテーターへの指導内容とSILAIS技官による監督のあり方などを検討しました。母子保健技術委員会では、今後も研修の進捗状況を確認するとともにテスト結果を分析し、受講者全員が一定の知識レベルに到達できるよう、研修内容の改善に取り組み、各支所の継続教育の時間枠を活用した補完研修などを実施していきます。

(注)母子保健研修項目:「妊産婦管理台帳」「産前健診」「妊娠性高血圧症候群」「産後出血」「乳幼児健診」

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カスケード研修(SILAISセラヤ・セントラル)