プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)チョンタレス保健管区およびセラヤセントラル保健管区における母と子どもの健康プロジェクト
(英)Maternal and Child Health Project at SILAIS Chontales and SILAIS Zelaya Central

対象国名

ニカラグア

プロジェクトサイト

チョンタレス保健管区の10市(アコヤパ市、コマラパ市、フイガルパ市、ラ・リベルタ市、サン・フランシスコ・デ・クアパ市、サン・ペドロ・デ・ロバゴ市、サント・ドミンゴ市、サント・トマス市、ビジャ・サンディーノ市、エル・アヨテ市 )、セラヤ・セントラル保健管区の4市(ヌエバ・ギネア市、エル・ラマ市、ムエジェ・デ・ロス・ブエジェス市、エル・コラル市)の計14市

署名日(実施合意)

2015年1月12日

協力期間

2015年7月12日から2019年7月11日

相手国機関名

(和)ニカラグア共和国保健省
(英)Ministry of Health

背景

母子を取り巻く厳しい保健・衛生環境、ミレニアム開発目標、新たなPHCを提唱したモンテビデオ宣言(2005年)を踏まえ、ニカラグア政府は、医師や看護師等により構成される家庭地域保健チーム(Equipo de Salud Familiar y Comunitario以下、ESAFC)を基盤に、巡回診療等の活動をつうじて病気の予防、健康増進、診療・診断を包括的に実施する「家族コミュニティ保健モデル(Modelo Salud Familiar y Comunitario以下、MOSAFC)」を保健戦略として2008年に導入した。導入当初よりESAFCの人員(医師・看護師・准看護師)は充足の努力が続けられているものの、未だ不十分な地域がある。国内の全保健管区(Sistema Local de Atención Integral en Salud以下、SILAIS) において同戦略に基づく保健医療サービスが実施されているが、現在、その質の向上と、へき地住民の医療サービスへのアクセス改善がMOSAFCを展開する上で、解決を急ぐべき課題となっている。また、マタニティホームの普及はニカラグアの特徴であるが、ホームによっては必ずしも利用度が上がっていないことが指摘されている。
このような状況のもとニカラグア政府は、SILAISチョンタレスとSILAISセラヤ・セントラルにおいて、国際的にも重要視されている妊産婦と2歳未満児(生涯にわたる健康を決定づける1,000日間)の健康リスクの低減を図ることを目的として、保健医療施設における母子保健サービス提供能力の強化、地域住民による母子保健活動の主体的な実践の促進、母子保健サービスに関する行政機能の強化の3つの柱をつうじた技術協力プロジェクトを開始した。

目標

上位目標

チョンタレス保健管区とセラヤ・セントラル保健管区の母子の健康が改善される。

プロジェクト目標

対象地域において妊産婦と2歳未満児を対象とする質の高い保健医療サービスがより利用される。

成果

1.妊産婦と2歳未満児を対象とする医療施設でのサービス提供能力が強化される。
2.妊産婦と2歳未満児の健康に関するコミュニティ活動が強化される。
3.妊産婦と2歳未満児の健康に関するSILAISの行政能力が強化される。
4.国家承認された知見や好事例が全SILAISに共有される。

活動

0-1 母子保健サービスに関するベースライン調査を実施する。
0-2 既存の母子保健関連マニュアル、ガイドライン等を確認・整理する。

1-1 保健医療施設で基準や手順に沿った母子保健サービスの現状診断、及びレファラルシステム(コミュニティから二次病院まで)の現状診断を行う。
1-2 保健技術委員会(母子保健サービスの技術の向上、母子医療でのレファラル・カウンターレファラルシステム強化など)を、関連する専門診療分野の参画を経て組織化し、必要な指針・戦略、及びマニュアルなどを整備・策定する。
1-3 対象地域の保健人材(医師・社会奉仕医・看護師・准看護師・助産師)を対象とする、国のガイドライン(規準)を満たした母子保健サービスを実施するための研修プログラムを策定する。
1-4 研修成果を活かして活動するための基礎的機材を整備する。
1-5 対象地域の保健人材に対する研修の実施を通じて、研修体制のモデル化を図る。

2-1 コミュニティで基準や手順に沿ったESAFCによる母子保健活動の現状診断を行う。
2-2 保健技術委員会を組織し、ESAFCによる母子保健活動に必要な指針・戦略、およびマニュアルなどを整備・策定する。
2-3 ESAFCに対し、コミュニティでの母子保健活動を実施するための研修計画を策定する。
2-4 研修計画をもとにESAFCに対する対象地域での研修を行い、研修体制および住民参加型保健強化活動のモデル化を図る。

3-1 保健医療施設による母子保健サービスに関するモニタリング・評価の枠組み(Framework)を策定する。
3-2 同枠組みに沿ってモニタリング・評価を実践し、結果をフィードバックする。
3-3 保健医療施設に対する母子保健サービスに関する支援的な巡回指導(Supportive Supervision)の実施計画を策定する。
3-4 同実施計画に沿って支援的な巡回指導を実践し、結果をフィードバックする。
3-5 ESAFCによるコミュニティでの母子保健活動に関するモニタリング・評価の枠組み(Framework)を策定する。
3-6 同枠組みに沿ってモニタリング・評価を実践し、結果をフィードバックする。
3-7 ESAFCによるコミュニティでの母子保健活動に関する支援的な巡回指導の実施計画を策定する。
3-8 同実施計画に沿って支援的な巡回指導を実施し、結果をフィードバックする。
3-9 保健医療施設による母子保健データの収集・報告に関するモニタリング・評価の枠組み(Framework)を策定する。
3-10 同枠組みに沿ってモニタリング・評価を実践し、結果をフィードバックする。
3-11 保健医療施設による母子保健データの収集・報告に関する支援的な巡回指導の実施計画を策定する。
3-12 同実施計画に沿って支援的な巡回指導を実施し、結果をフィードバックする。

4-1 保健医療施設による母子保健サービスおよびESAFCによるコミュニティでの母子保健活動に関連する、本プロジェクトの知見・グッドプラクティスを他SILAISに共有するためのセミナーを開催する。
4-2 保健省本省のSILAIS長会議において、保健医療施設による母子保健サービスおよびESAFCによるコミュニティでの母子保健活動に関連する、本プロジェクトの知見・グッドプラクティスを共有する。
4-3 周辺国に対し、本プロジェクトの知見・グッドプラクティスの共有を促進する。

投入

日本側の投入

・総括:地域保健
・副総括:地域保健/業務調整、
・短期専門家:母子保健、プロジェクトの効果的な実施のため公衆衛生、産科/小児ケア、保健行政/マネジメント分野
・研修員受入:公衆衛生など必要に応じて本邦研修、第三国技術交換
・ローカルコンサルタント:2〜3名程度相手国側投入
・機材供与:PHC関連基本医療機材(全対象地域の母子保健等)、車両等
・現地活動費

ニカラグア側の投入

・カウンターパートの配置(プロジェクト・コーディネーター、研修監理委員などSILAISより配置)
・カウンターパートの経費(給与・旅費など)
・プロジェクト事務所活動に必要なスペースの提供
・プロジェクト事務所の維持経費など
・活動に必要な経費
・医療機材の維持管理・保全用のインフラとツール
・住民の事業への関与