KIZUNAプロジェクト「津波ディプロマ」研修コースに参加しました。

2017年6月20日

中米津波警報センター(CATAC)の機能強化のためには、母体となるニカラグア国土調査院(INETER)の能力強化及び観測体制の整備が必要であり、日本人専門家の派遣による研修や技術指導、カウンターパート職員を日本の研修へ参加させるのみならず、JICAが実施する防災分野の他のプロジェクトとの連携も積極的におこなっています。

チリにて実施中の「中南米防災人材育成拠点化支援プロジェクト(KIZUNAプロジェクト)」の「津波ディプロマ」コースに、2017年5月29日から6月16日までCATACの潮位観測担当のエレーラ職員とINETERの地震津波観測当番のフローラ職員が参加しました。本研修は前半の2週間をオンラインによる講義、第3週目はチリ国内(バルパライソ、ビーニャ・デル・マル、サンティアゴ)における技術研修で構成されており、メキシコ、中米、チリから計21名が参加しました。

同コースは参加各国の津波防災が強化されることを目的としており、津波の科学的基礎、危険性、脆弱性を学ぶとともにチリの津波警報システムや津波防災などを学びました。中米地域からは計9名が参加し、CATACプロジェクトの関連機関であるグアテマラ国家防災調整局 (CONRED)、エルサルバドル環境・天然資源省環境監視総局 (MARN-DGOA)、ホンジュラス災害対策常設委員会 (COPECO)、コスタリカ国家災害対策緊急委員会(CNE)、パナマ大学地球科学研究所(IGC-UPA)からもそれぞれ参加があり、最終日には自国の津波防災の改善に向け、研修で学んだ知識と経験を活かしたアクションプランを各自発表しました。

参加者が作成したアクションプランが各国で実施され、また、本研修内容を同僚などに共有することで中米地域の津波観測・警報発令機関の能力の底上げにつながることを期待しています。これら成果はCATACの強化にもつながるものです。今後も、CATACの能力強化を進めるために積極的にKIZUNAプロジェクトの研修を活用し、関係者の参加を促進していきます。

また「津波ディプロマ」コースでは(研)建築研究所にて実施している課題別研修「地震学・耐震工学・津波防災」の「国際地震工学研修(2012年度)」に参加した帰国研修員のレジェス氏(バルパライソ大学)が毎年講師を務めており、1年間の日本での研修成果は勤務先の大学やチリ国内のみならず、中南米地域の防災人材育成に還元されている様子が確認できました。

【画像】

緊急用オペレーションシェルター(SHOA)見学

【画像】

内務公安省国家緊急対策室(ONEMI)見学

【画像】

バルパライソ聾唖学校 地震津波時の学校の対応についての説明

【画像】

ビニャ・デル・マール市内津波避難経路 調査・問題分析演習

【画像】

チリ地震センター見学

【画像】

キンテロ湾近郊津波脆弱性分析 レジェス氏

【画像】

キンテロ湾 1730年チリ津波の地質調査

【画像】

アクションプランの発表 エレーラ職員、フローラ職員