「津波シミュレーション」、「津波アドバイザリー情報」研修に参加しました。

2017年8月9日

2017年6月12日から7月21日に北海道大学で行われた「津波シミュレーション」研修に、中米津波警報センター(以下、CATAC)の津波シミュレーション担当のアコスタ職員と地震解析担当のアルゲリョ職員が参加しました。さらに7月24日から7月28日まで気象庁で行われた「津波アドバイザリー情報」研修に、アコスタ職員とアルゲリョ職員に加え、CATACのプロジェクトコーディネーターのストラウチ職員、プロジェクトマネージャーのタラベラ職員、地震・津波データ伝送担当のラミレス職員の計5名が参加しました。

津波は地震発生後すぐに沿岸に到達することがあるため、津波情報を直ちに発信する必要があります。CATACでは津波を引き起こす可能性がある様々なパターンの地震を想定して事前に計算したデータベースを構築し、データベースを基にして中米各国に対して津波情報の第1報の発信、またその間に計算される震源メカニズムや断層モデルを基にリアルタイムで津波のシミュレーションを行い、より精度の高い津波情報が第1報に続き発信できる体制づくりを進めています。データベースの構築、津波情報発信にかかる体制づくりは北海道大学と気象庁の専門家の指導と支援の下で進められています。

「津波シミュレーション」研修では津波シミュレーションに必要な水深データの改善や津波予報区や想定される地震(マグニチュード、震源の位置、深さ、断層パラメータ等)の検討が行われました。6週間の研修の成果とデータベース構築に係る進捗状況は他の中米各国の津波観測機関にも共有し、各国の要望や意見を取り入れながら作業を進めていきます。

日本の気象庁は津波データベースを基に津波警報・注意報(第1報)を地震発生から2分〜3分後に発表できる体制が整えられており、CATACはデータベース構築後の情報発信体制づくりにおいて気象庁の体制を参考にプロトコル(津波情報発信に係る規定)や標準運用手順などの策定を進めています。「津波アドバイザリー情報」研修では地震の観測、解析から津波警報発表までの一連の流れや気象庁の標準運用手順(SOP)を講義を通して学ぶとともに震源パラメータ決定に係る実習や地震観測所や潮位観測所の見学を実施しました。

研修で得た知識や経験はCATACの能力強化のためにCATAC、ニカラグア国土調査院(INETER)の地震課の職員に共有し、また中米各国の地震津波観測機関にも共有し、中米地域全体の津波防災能力の強化に努めていきます。

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津波シミュレーションの一例(津波高さ)

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津波シミュレーションの一例(津波到達時間)

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気象庁での講義の様子

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地震観測設備の見学

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気象庁地震火山現業室見学

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震源パラメータ決定に係る実習

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震源パラメータ決定に係る実習

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潮位観測設備(東京都中央区晴海5丁目)の見学

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研修成果、データベース構築進捗報告会 アコスタ職員