「1992年ニカラグア津波25周年記念セミナー」を開催しました。

2017年9月5日

ニカラグア津波から25年となる2017年8月31日と9月1日に、津波防災関係者の情報共有や連携強化と中米地域全体の津波の脅威について市民の関心が高まることを目的に、25周年記念セミナーをINETERで開催しました。

初日はINETER地震課職員10名、中米(グアテマラ、コスタリカ、パナマ)の地震津波観測機関から5名、ユネスコの中米担当者1名、スイス工科大学チューリッヒ校1名、JICA専門家3名(CATACプロジェクト、中米広域防災能力向上プロジェクト(BOSAIプロジェクト)の計20名が参加し、谷岡短期専門家(北海道大学地震火山研究観測センター教授)による講義「津波シミュレーションと最近の津波予報研究、津波軽減」を実施しました。また各プロジェクト(CATACプロジェクト、BOSAIプロジェクト、スイス工科大学チューリッヒ校地震早期警報プロジェクト、DIPECHO 中米津波警報システムと災害に強靭なコミュニティーの構築プロジェクト)の進捗が報告され、プロジェクトの進捗や津波データベースの構築などについて活発に意見交換が行われました。

2日目はINETERのグティエレス長官、ニカラグア国家災害管理・防災システム局(SINAPRED)のゴンザレス長官、JICAニカラグア事務所の名井次長の他、INTETER職員や防災関係者等、約50名が参加し、1992年ニカラグア津波と津波防災をテーマにした発表が8名により行われました。CATACプロジェクトからはプロジェクトコーディネーターのストラウチ職員が「1992年のニカラグア津波とCATAC」、プロジェクトマネージャーのタラベラ職員が「CATACの地震・津波観測業務」、そして熊谷専門家が「CATACプロジェクトにおけるJICAの取り組み」について発表しました。また谷岡専門家が「1992年ニカラグア津波地震で学んだこと」について講演しました。講演の中で、本地震で初めてWフェーズが観測されたことや本地震で初めて国際津波調査団が結成されたことについて説明がありました。ロサリオ・ムリリョ副大統領が9月1日の演説で同イベントやCATACプロジェクトについて発言し、また同イベントは多数のメディアに取り上げられるなどニカラグアにおける津波防災に対する関心の高さを改めて確認することができました。

本セミナーは活動4-4 「INETERにより、中米諸国の関係機関に対し研修 を行う。」と活動4-5 「CATAC強化のための各国対応事項の整理を目的としたワークショップを行う。」に呼応した活動となっております。また11月5日の「世界津波の日」の関連イベントとして位置づけられており、津波防災の啓発活動として市民に津波の脅威を伝えることができました。11月には「世界津波の日」の関連したセミナーを予定しています。CATACの能力強化とともに津波防災の取り組みについて引き続き情報発信をしていきます。

(注)1992年9月1日に起こったニカラグア津波は170名を超える死者を出し、ニカラグアの太平洋沿岸300キロメートルに渡り大きな被害をもたらしました。ニカラグアではこの津波災害を契機に、ニカラグア国土調査院(INETER)での地震・津波観測24時間体制をはじめとするニカラグアでの津波防災の取り組みが始まりました。

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「津波シミュレーションと最近の津波予報研究、津波軽減」谷岡専門家

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「地震早期警報プロジェクト進捗報告」マッシン氏

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「津波データベース」アコスタ職員

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INETERグティエレス長官挨拶

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ストラウチ職員のインタビュー

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「1992年のニカラグア津波とCATAC」ストラウチ職員

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「CATACの地震・津波観測業務」タラベラ職員

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「CATACプロジェクトにおけるJICAの取り組み」熊谷専門家

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「ニカラグア津波地震で学んだこと」谷岡専門家

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「BOSAIプロジェクトの取り組み」川東専門家

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セミナー会場の様子

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1992年ニカラグア津波の写真やプロジェクト紹介ポスターの展示