「震源決定研修」を実施しました。

2017年10月27日

中米津波警報センター(CATAC)の機能強化に向けた技術移転研修として、「震源決定研修」をニカラグア国土調査院(INETER)で実施しました。CATACプロジェクトのチーフアドバイザーの古川専門家が講師となり、INETER地震課の14名が参加し、2017年10月6日、18日、23日~27日の計7日間、各回2~3時間の日程で実施しました。

2018年1月に開始を予定しているCATACの津波警報サービスのためにはCATACの地震津波監視体制の強化が必要です。ニカラグアは1992年のニカラグア津波で大きな被害を受けたため、その後地震津波防災の体制が強化され、CATACの機能を担うINETERは他の中米諸国に先立ち24時間の地震監視を開始し、夜間・週末を含め常時担当者1名が監視業務に従事しています。しかしながら、現在の体制では地震津波発生時の対応やCATACのサービス開始後の業務を考慮すると、十分な体制とは言えないため、常時2名体制への強化を検討しています。そのため、今回の研修では現在24時間監視の業務を担当している10名の他、今後、監視業務を担当する予定の3名も参加しました。

JICA課題別研修「地震学・耐震工学・津波防災」で使用している講義ノートを教材とし、INETERの地震監視業務で実際に得られた地震波形と震源決定の例を用いた講義と演習が行われ、参加者は各種解析手法を学びました。本研修で学んだ内容は実際の地震監視業務への適用が可能であるため、震源決定業務の改善が期待できます。

受講者の半数が「震源決定」を初めて学びました。研修後の理解度アンケートでは全員が「理解できた」と回答しましたが、多くの受講者は地震学の基礎知識を有していないこともあるため、地震監視業務を通した演習形式での継続的な指導を行っていく予定です。

今回の研修ではJICA課題別研修「地震学・耐震工学・津波防災」の「国際地震工学研修(2015年度)」に参加した帰国研修員であるアルゲリョ職員が1年間の研修で学んだ成果を活用し、研修アシスタント・通訳として活躍しました。課題別研修とプロジェクトの連携・協働により、防災分野の人材育成において着実に成果をもたらしています。

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初日の講義の様子

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演習風景1

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演習風景2

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演習風景3