津波の監視や警報発信能力を高める研修を気象庁で行いました。

2018年7月29日

2018年7月23日~29日に日本の気象庁において、ニカラグア国土調査院(以下、INETER)中米津波警報センター(以下、CATAC)より3名参加のもと、「津波アドバイザリー情報研修」(津波の監視や警報発信に係る研修)を実施しました。本研修の狙いは以下となります。

・研修参加者が気象庁における津波アドバイザリー情報の発出にかかる一連の業務を学ぶとともに、監視や情報発信の一連の処理に係る標準運用手順書(以下、SOP)の公式化や改善のための必要な情報を得る。

・北西太平洋津波情報センター(NWPTAC)の津波の24時間監視及び情報発表を学ぶ。

本研修は、昨年に続きプロジェクトの枠組みにおいて2回目の実施となります。

CATACの能力強化のためには、地震・津波監視に携わる人材の育成、またSOPの整備が必要です。ニカラグアは、1992年のニカラグア津波で大きな被害を受けました。その後地震・津波防災の体制が強化され、CATACの機能を担うINETERは他の中米諸国に先立ち24時間の地震監視を開始し、夜間・週末を含め常時担当者1名が監視業務に従事しています。しかしながら、現在の体制では地震や津波発生時の緊急対応やCATACとしての中米他国への津波情報発信業務において十分な体制とは言えないため、常時2名体制への強化を予定しています。また、CATACプロジェクトでは地震・津波監視オペレーターの育成・能力強化をプロジェクト開始当初から進めています。

「津波アドバイザリー情報研修」には津波警報・プロトコル担当のテノリオ職員と潮位計担当のエレーラ職員、地震津波監視担当のサンチェス職員が参加し、座学による講義だけではなく、震源パラメータ決定実習や地震観測所、潮位観測所の見学を通して、気象庁の津波防災や緊急時のオペレーションなどを総括的に学びました。研修最終日の評価会において参加者から、研修で学んだことを活かし業務の改善につなげ、今回の知識・経験を同僚職員と共有することを約束するとの力強いコメントがありました。本研修の知識・経験がINETERの同僚職員だけではなく、中米他国の津波防災担当者とも共有されることにより、CATACの地震・津波監視能力の更なる強化が期待されます。

本研修の実施にあたり、調整や講師を担って頂いた気象庁の皆様に感謝いたします。

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JICA東京での講義の様子

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気象庁での講義の様子

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気象科学館の見学

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地震観測設備の見学

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気象庁地震火山現業室見学

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震源パラメータ決定実習

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潮位観測設備の見学