津波データベースの構築と運用に係る能力を高める研修を気象庁で行いました

2019年2月1日

2019年1月29日~2月1日に日本の気象庁において、ニカラグア国土調査院(以下、INETER)中米津波警報センター(以下、CATAC)より2名参加のもと、「津波データベース研修」(津波シミュレーションにより予想される津波の高さと到着時間等の情報を格納した津波データベースの構築と運用に係る研修)を実施しました。

本研修の目的は以下とおりです。
・研修参加者が気象庁における津波データベースの構築と運用について一連の業務を学び能力向上に努めるとともに、CATACにおける津波データベースの構築と運用のために必要な情報を得る。
・構築が進められているCATACの津波データベースについて、気象庁の専門家からアドバイスと改善点の指導を受ける。

津波は地震発生後すぐに沿岸に到達することがあるため、津波情報を直ちに発信する必要があります。CATACでは津波を引き起こす可能性がある様々なパターンの地震を想定して事前計算したデータベースを構築し、データベースを基にして中米各国に対して津波情報の第1報を発信します。更に、その間に計算される震源メカニズムと断層モデルを基にリアルタイムで津波のシミュレーションを行い、より精度の高い津波情報が第1報に続き発信できる体制づくりを進めています。津波データベース構築に必要な津波予報区と想定される地震(マグニチュード、震源の位置、深さ、断層パラメータ等)はこれまでに各国津波観測機関との議論により定められ、様々な地点での地震を想定し、深さとマグニチュードを変えたシミュレーションの計算が進められています。

「津波データベース研修」にはCATACの津波シミュレーション/データベース担当のアコスタ職員と地震解析担当のアルゲリョ職員が参加しました。座学による講義だけではなく、実際に気象庁で運用している津波データベースを使った実習で気象庁の津波データベースの構成と運用を学び、また研修生によるCATAC津波データベースについてのプレゼンテーション・ディスカッションを通して、CATACの津波データベースについて気象庁の専門家から多くのアドバイスをいただくことができました。研修参加者は各講義において多くの質問をしながら積極的に参加し、気象庁の専門家とも活発な議論が進められました。迅速に津波情報を発信するためには事前に計算された様々な想定の津波シミュレーションを格納したデータベースを活用し、地震発生時に直ちに適切な津波シミュレーション結果の情報を検索する必要があります。CATACによる津波情報発信のサービス開始は2019年度に予定されており、プロジェクトでは引き続きデータベースの構築作業と運用に向けた体制づくりを進めていきます。

本研修の実施にあたり、調整や講師を担って頂いた気象庁の皆様に感謝いたします。

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津波データベースの実機を使った講義の様子

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実習の様子

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座学の様子

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アコスタ職員による発表

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アルゲリョ職員による発表

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評価会の様子