プロジェクトエリア
(和)住民による森林管理計画
(西)Proyecto de Manejo Forestal Participativo
ニカラグア
2005年11月7日
レオン県3市(サン・ホセ・デ・アチュアパ市、エル・サウセ市、サンタ・ロサ・デル・ペニョン市)
2006年1月23日から2011年1月22日
国家林業庁
林野庁
ニカラグア共和国(以下「ニ国」)の森林面積は、1940年頃に700万ha程(国土面積の54%)有していたが、薪炭材の生産のための森林伐採、伝統的な焼畑耕作による無秩序な開拓、綿花・サトウキビ等の農地への転換等により、現在では約330万ha(同25%)まで減少し、土壌流亡・侵食や自然破壊等への悪影響が懸念されている。また、1998年10月に襲来したハリケーンミッチにより、多くの人命被害が発生し、農地、道路等に甚大な被害を受けた。
特に、マリビオス山系の西側山麓では、大規模な土石流が発生し、二つの集落が壊滅し多数の被害者が出た他、マナグア湖に流入する河川の氾濫やマナグア湖の水位上昇などの被害を受け、河川流域の森林管理や植林事業を通じた水土保全機能の回復を踏まえた防災対策が喫緊の課題となっている。
このような状況のもと、我が国は、北部太平洋岸地域約100万haを対象に、住民による森林管理の取り組みを通じて水土保全機能を向上させるための防災森林管理計画の作成と対象地域の住民による森林管理のための実証調査を行う開発調査「ニカラグア国北部太平洋岸地域防災森林管理計画調査(2000年12月〜2004年7月)」を実施した。
上記開発調査で策定されたマスタープランをふまえ、ニ国は右開発調査の実証事業で実施された北部太平洋岸地域の中から9箇所(3箇所/市)を対象村落として選定し、住民自らの森林管理活動により住民の森林管理能力向上を図るとともに、住民が森林管理活動を自立・継続して実施できるようINAFOR職員と市環境室職員の連携による住民支援体制(技術支援ユニット)の整備を目的とした技術協力プロジェクトの要請がなされた。
対象3市の住民による森林管理の取り組みによって、水土保全機能が高められる。
対象3市の対象村落において、参加住民による持続的な森林管理活動が促進される。