プロジェクト活動

実施体制

INAFORと3市は協定を結び共同技術者チームを結成して、住民に対して森林管理活動のための支援を行なっています。この共同技術者チームに対してJICA専門家チームがその指導能力向上のための技術協力を行ないます。専門家チームのニカラグア派遣は断続的で常時ではありませんので、より効果的な協力を行うために、実証調査での業務経験を有しているニカラグア国内のコンサルタント/NGOの協力を得て技術協力進めています。

実施する技術協力の内容は、INAFOR長官、市長、関係省庁のレオン支所長などから構成される合同調整委員会の合意を得て調整しています。

実施体制図

プロジェクトの流れ

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ワークショップにおける問題分析

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ワークショップによる村落マップ作成

先ず対象となる村落を選定した後、住民自らが参加型で森林管理計画を立てます。その計画に基づいて、住民は活動を実施します。

毎年度の最終段階では住民は活動を自ら評価して改善点を検討して計画を立て、次年度の活動に備えます。新年度の活動開始に当たって、住民は計画内容の確認を行ない、必要があれば修正したうえで活動を行います。

このように、毎年の活動サイクルは、「計画内容の確認」→「活動の実施」→「評価・計画見直し」となります。このうち、「計画内容の確認」と「評価・計画見直し」は住民参加型のワークショップ(W/S)によって行ないます。

このような活動を繰り返すなかで、プロジェクト対象村落住民の森林管理活動を活発化させるとともに、周辺村落への普及活動を拡大できるように、共同技術者チームの住民支援の能力の向上を図っていくことになります。また、プロジェクト終了後も住民自身が継続して自立発展的に森林管理活動を進めることができるよう支援していきます。

プロジェクトの最終年度の終了段階で「評価・計画見直しW/S」を行なったあと、最終的な取りまとめをして2011年1月に終了予定です。

プロジェクトの流れ図

森林管理活動を支えるメカニズム

マスタープラン策定の過程で実施した実証調査の経験から、住民の森林管理活動を円滑に推進するためには「内的発展力」、「活動の成果」及び「行政等外部の支援」から構成されるメカニズムが効果的に機能することが必要であると考えられました。

内的発展力(技術力、組織力、資源調達力、活動意欲)とは、住民自らが持っている能力であり、ここでは自発的に森林管理活動を進める能力を指しています。

住民は活動を行なうなかで、新たな技術を習得しつつ、畑の肥沃化、生産性向上、森林の回復などの彼らが好ましいと考える成果を得ます。住民は活動の成果を自らが認識することが重要です。そして成果を認識することで活動意欲が増していき、同時に活動するうえで必要な技術力、組織力、資源調達力が向上していきます。このようにして内的発展力は向上していることになります。そして、このことが持続的な活動へと繋がり、森林が増加して、それに伴って森林の水土保全機能が向上していきます。

行政等外部の支援とは、村落の外からもたらされる住民を支えるものです。住民活動への動機付け、技術的なアドバイスや機材の支援、内的発展力に留意した指導などによって、より良い活動の成果を得るように住民を応援します。本プロジェクトでは共同技術者チームがその直接の役割を担っています。

持続的名参加型森林管理活動を支えるメカニズム図

住民の活動内容

実証調査では、対象地域の農業耕作手法や自然条件などから水土保全機能向上を目指すための森林管理を進めるうえで、重要なアプローチとして「焼畑対策」、「土壌保全対策」、「森林整備対策」の三つが考えられ、これを重点アプローチとしました。

重点アプローチは村落の実態に依りますので、村落の実態に応じてこれらの3つの対策を含め、他の対策も検討したうえで優先的に取り組むべきアプローチを選定します。

一方、「環境教育」、「山火事防止」、「生計向上」は森林管理活動を進めるうえでは欠かせない活動であり、適切な森林管理活動を支える活動となるものです。これらは基本活動としてどの村落においても実施する必要があると考えています。

参加型計画立案ではこのような「重点アプローチ」と「基本活動」を考慮したうえで各村落において活動内容を計画しました。ただ、現段階の活動計画内容は、重点アプローチの活動項目の絞込みがまだ不十分です。活動が散漫にならないように、今後は住民と更に検討を深め、ポイントを絞った計画にしていくことが必要と考えています。

支援側の活動内容

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インタビューによる個人活動計画の作成

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参加住民

共同技術者チームは、住民の内的発展力が高まるような森林管理やアグロフォレストリー技術、村落内の組織強化、資源調達方法等について指導しつつ、活動をバックアップします。そして住民がよりよい活動の成果を得て、更に活動意欲が向上するように働きかけます。

専門家チームは、共同技術者チームに対してOJTによる森林管理活動全般の技術面の支援を行なうほか、計画立案や評価のための各種参加型ワークショップの開催、進行、とりまとめ方法などへのアドバイスなどプロジェクト実施についての幅広く支援します。