ニカラグア共和国(以下「ニ国」)の森林面積は、1940年頃に700万ha程(国土面積の54%)有していたが、薪炭材の生産のための森林伐採、伝統的な焼畑耕作による 無秩序な開拓、綿花・サトウキビ等の農地への転換等により、現在では約330万ha(同25%)まで減少し、土壌流亡・侵食や自然破壊等への悪影響が懸念されている。また、1998年10月に襲来したハリケーンミッチにより、多くの人命被害が発生し、農地、道路等に甚大な被害を受けた。
特に、マリビオス山系の西側山麓では、大規模な土石流が発生し、二つの集落が壊滅し多数の被害者が出た他、マナグア湖に流入する河川の氾濫やマナグア湖の水位上昇…