マンスリーレポート(2017年6月号)

2017年6月30日

『みんなの学校:住民参加による教育開発プロジェクトフェーズ2』では、住民支援の校外学習に効果的なツールを導入することで児童の基礎学力改善を目指す『質のミニマムパッケージ』に、いままでの算数に加えて読み書き要素を入れ込む『質のミニマムパッケージ算数・読み書き統合型モデル』開発に取り組んでいます。
そのモデル開発へ向けた『質のミニマムパッケージ読み書きモデル』開発パイロット活動として、教員ならびに住民ボランティアがファシリテーターを務める「読み書き向上のための校外学習」を3月から実施してきました。今月はこれまでのパイロット活動を通した子どもたちの学習成果に加え、コミュニティーの人々が活動をどのように支えてきたのかといった、今年度活動を成功に導いた要因、そして来年度の対象校拡大に向けた改善点を探るため、対象3校において児童への学力テスト(読み書き)と、保護者・住民・教員へのアンケート調査を行いました。
対象3校においては今回が3回目となる学力テストですが、3校ともに教員や住民ボランティアによってテスト用紙が配られると、児童たちはこれまでの読み書き学習の成果を存分に発揮するべくテストに取り組んでいました。アンケートを実施した3日間のうちには、道路が冠水し、家々の塀などが崩れるほどの大雨が降った日もあり、コミュニティーの人々が集まるかどうかが心配されましたが、校長先生、学校運営委員会メンバー、児童、保護者、住民など、校外学習活動の実施に直接的、間接的に関わってきた人々がそれぞれの村で集まり、3村合計で45名へのアンケートが行われました。パイロット活動を通した児童の読み書き能力の変化など、皆さん熱心に時間をかけてアンケート調査に答えてくれました。児童たち自身もアンケートに答え、校外学習を続けてほしいという声が聞かれました。

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児童の親へのアンケートの様子。校外学習活動による子どもの変化ついて、熱心に答えてくれた。

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児童へのアンケートの様子。