プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)二ジェール国 中等理数科教育強化計画プロジェクト
(英)Strengthening of Mathematics and Science in Secondary Education in Niger(SMASSE-NIGER)

対象国名

ニジェール

署名日(実施合意)

2006年10月25日

プロジェクトサイト

ニアメ、ティラベリ、ドッソ

協力期間

2006年10月25日から2009年10月24日

相手国機関名

中等・高等教育・研究・科学技術省

日本側協力機関名

文部科学省

背景

「二」国は、人間開発指数が全世界177ヵ国中の最下位にランク付けられ、国民の6割が1日1ドル以下で生活している。不十分な教育政策、政府財政の逼迫等により教育指標も初等教育総就学率52%、中等教育総就学率15%と他のサブサハラ諸国と比較しても低い 。「二」国の前期中等教育の就学期間は4年間であり、2005年の学校数は359校、生徒数は159,809人、教員数は5,934人である。現在各国ドナーが中心となり初等教育への支援が拡充された結果、初等教育総就学率は2000年の34%から2005年には52%まで急激に向上したものの、中等教育に支援するドナーは少ない。そのため、増加した初等教育修了者の受け皿となる中等教育の量と質の確保が中等・高等教育・研究・科学技術省の喫緊の課題となっている。アクセス面ではアフリカ開発基金が実験室を併設した中学校の建設をしているのみであり、多くの生徒がコミュニティの支援により立てられた仮設教室を使っている。さらに教育の質という面では、これまで仏やアフリカ開発銀行の支援で、視学官に対し不定期の研修を通した教科内容の充実を図っているものの教員に対する研修はほとんどなされていない。今後はさらに生徒中心型の教授法や現地で入手可能な材料を使った教材作成を含む一貫した現職教員研修体制を整備し、教員の70%近くを占める契約教員の質の向上が大きな課題となっている。このような状況を鑑み、「二」国は中等教育の質の向上の一環として、「教育開発計画10ヵ年計画」において、2013年までに中等教育の総就学率を現在の19.18%から36%まで挙げることや、中等教育における教員研修の改善やカリキュラムの改訂、また教材の作成や施設の整備等実習教育の充実を目指している。

一方、ケニアで成果を挙げている「中等理数科教育強化計画(以下、SMASSE)フェーズII」が、先般「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」イニシアチブのフラッグシッププログラム として指定を受けたが、「二」国からは中等・高等教育・研究・科学技術省からSMASSEプロジェクトのアフリカ域内ネットワーク(SMASSE-WECSA)会議等へ2003年から毎年出席し、さらにケニアで開催されるSMASSE広域研修等にも参加し、中等教育視学官事務所(IPN)や実習教材整備センター(CNM)を中心に中等理数科の強化を目指している。

目標

上位目標

中学生の理数科の学力が改善される。

プロジェクト目標

中等理数科教員の教授能力が現職教員研修によって強化される。

成果

  1. 現職教員研修のための中央及び地方INSETチームが組織される。
  2. 教員の理数科における教育技術が向上する。
  3. INSET研修実施の支援体制が強化される。

活動

1-1.
理数科教育に関するベースライン調査を実施する。
1-2.
中央研修講師を選定する。
1-3.
中央研修講師がケニアSMASSEで研修を受ける。
1-4.
中央及び地方研修のカリキュラム及び研修教材を開発する。
1-5.
地方研修講師を選定する。
1-6.
地方研修講師に対し、研修を実施する。
1-7.
研修の質をモニタリング・評価する。
2-1.
各パイロット地域において研修を実施するクラスター(INSETクラスター)を設定する。
2-2.
教員研修の開催場所を決定する。
2-3.
設定したINSETクラスターで教員に対する研修を実施する。
2-4.
研修の質をモニタリング・評価する。
2-5.
教室・授業実践レベルでの教員研修のインパクトをモニタリング・評価する。
3-1.
関係者(中央視学官、地方視学官、校長、核となる教員、COGES 代表、開発パートナー等)を集めて啓発ワークショップを実施する。
3-2.
校長に対して、教員研修の教室・授業実践レベルでのインパクトをモニタリング・評価するための校長研修を実施する。
3-3.
関係者に対し、必要に応じてINSETに関連する研修を実施する。

投入

日本側投入

  • 長期専門家1名
  • 第三国専門家数名
  • 現地研修費
  • 供与機材

相手国側投入

  • 常勤カウンターパート7名
  • 地方教員研修参加者の宿泊費