プロジェクト実施の背景

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ニジェールは世界で最も貧しい国の一つで、就学率は他のアフリカ各国と比べても低い水準にあります。それでも初等教育については、多くのドナーからの支援により、2000年から2005年の間に就学率が32%から52%にあがるなど、大幅に改善されてきています。

一方、中等教育就学率は17%(2005-06年、男子22.3%/女子12.5%)にとどまっており、初等教育修了者の増加にともない、その受け皿となる中等教育の量と質の向上が必要になっています。2001年にニジェール政府は「教育開発10カ年計画」を発表し、中等教育、特に科学教育の質向上のため、教員の質の改善に取り組む方針を明らかにしました。

しかし、ニジェールでは教員に対する研修はほとんど行われていません。また教員の70%近くを占める契約教員の質向上も大きな課題となっています。

このような状況の中、ニジェール政府からの協力要請に応えて、2006年10月から「ニジェール国中等理数科教育強化計画プロジェクト」が開始されました。JICAはニジェール政府と協力して中等理数科教員を対象とした現職教員研修を実施することを通じて、ニジェールの教員の能力強化を支援しています。

なお、JICAは、1998年からケニアにおいて中等理数科教育強化プロジェクトを実施していますが、研修のためにニジェール人講師をケニアのプロジェクトに派遣したり、ケニア人専門家を招聘したりして、ケニアの経験をニジェールに伝えています。