プロジェクト活動

調査対象地域の選定

大統領特別プログラムのフェーズ1(2001〜2002)およびフェーズ2 (2003〜2005)により、ニジェール国西部のティラベリ州、ドッソ州、タウア州、マラディ州及びニアメ特別区において、2006年7月までに建設された合計66の小規模貯水池およびその受益村落が、本調査対象サイトである。

この66の小規模貯水池を以下のクライテリアに基づいて、類型化する。

小規模貯水池の類型化

貯水池の類型化の結果については、下表の通り。各類型からそれぞれ1・2ヶ所の貯水池においてパイロットプロジェクトを実施し、アクションプランに反映させるために、パイロットプロジェクト対象サイトを、タウア州のGUIDAN BADOサイト、BOURDI Iサイト、EDOUKサイト、JAJAサイトの4ヶ所とした。

全小規模貯水池の類型リストとパイロットプロジェクト対象サイト

各サイトの写真

Guidan Badoサイト(第1類型:ミニダム・農業利用可)
Guidan Bado貯水池

Bourdi Iサイト(第2類型:遊水地・農業利用可)
Bourdi? 遊水地

Edoukサイト(第2類型:遊水地・農業利用可)
Edouk貯水池

Jajaサイト(第3類型:遊水地・農業利用不可)
Jaja貯水池

パイロットプロジェクトの概要

パイロットプロジェクトの目的

パイロットプロジェクトの目的は、アクションプランの主要事業を実際に試行することにより、アクションプランの妥当性及び課題を把握し、より現実的なアクションプランの策定に資することにある。よって、基本的に、現時点で考えているアクションプランの全ての事業項目をパイロットプロジェクトで試行する。

アクションプランと;パイロットプロジェクトの関係

パイロットプロジェクトの実施方針

アクションプランと同じく、次の4項目をパイロットプロジェクトの実施方針とする。

  1. 事業の対象単位を、行政、村落及び小規模貯水池に分けて実施する。
  2. あらゆる段階において住民参加を促進する。
  3. 関係する地方行政、技術官庁出先機関、ドナー・NGOの連携を強化する。
  4. 各計画で適用する技術、手法は住民に受入可能なものとし、かつ初期の投資のみで済む内容を主体とする。

パイロットプロジェクトの内容

パイロットプロジェクトの事業内容