ベースライン調査準備1

2015年3月3日

2015年2〜3月

本プロジェクトがもたらすインパクト(成果)を検証するための研究デザインについて、2015年1月に開催された会合で関係者から大枠で合意を得ることが出来ました(「活動計画会合(2015年1月31日)」参照)。その後、研究に関する詳細を記したリサーチ・プロポーザルをカウンターパートと共同作成し、ラゴス州プライマリー・ヘルス・ケア庁内に設置された倫理委員会に提出しました。
研究方法の概要は以下の通りです。

(1)研究デザイン
介入前のベースライン調査、介入後のフォローアップ調査を実施。調査地域はエティ・オサ地方行政区(プロジェクト介入地)およびエティ・オサ・イースト地方行政区(対照地)。データは無作為に抽出された12〜23ヵ月児の母親から入手する。分析方法として差の差分析法(注1)を用いる。

(2)データ収集法とサンプル数
上記調査地域から人口規模やスラム街の有無を勘案し41コミュニティを選定。各コミュニティで45名の子供を無作為抽出する。データ収集のツールとしてサーベイ・モンキー(注2)を利用する。ベースライン調査に必要なサンプル数は1,808。フォローアップ調査に必要なサンプル数は、当調査時までに達成したい目標や統計学的な条件によって決定する。

(3)調査スケジュール
ベースライン調査を2015年5〜6月、フォローアップ調査を2017年5〜6月に実施する。

今後、ベースライン調査に必要な子供リストの作成やデータ収集者の選定を行う予定です。

(注1)プロジェクトの成果=(プロジェクト介入前の介入地と対照地の差)−(プロジェクト介入後の介入地と対照地の差)
(注2)オンライン・ベースのデータ収集ツール。紙ベースの質問紙の代わりにタブレットを使用する。