プロジェクト活動詳細策定

2015年5月4日

2015年2〜4月

2014年12月に実施した質的調査の結果、スラムの住民が母子保健サービスを利用しようとする際に感じる障壁があきらかとなり、2015年1月に関係者間で解決策について協議しました。その結果、公的プライマリー・ヘルス・センター(PHC)が実施できそうな改善案として、定期的なアウトリーチ活動、未受診者の追跡(注1)、3輪タクシー組合との協働(注2)が挙げられました(「活動計画会合(2015年1月31日)」参照)。
この会議以降、関係者を招集した全体会合や専門家と州政府担当官間の個別協議を経て、活動を具体化させてきました。アウトリーチ活動および未受診者の追跡については、誰が、いつ、どこで、何を使って、何をするのか、それらの活動コスト(ラゴス州側の将来的なコスト負担を含む)について話を進めてきました。3輪タクシー組合との協働については、組合側やラゴス州プライマリー・ヘルス・ケア庁と協議を重ね、3輪タクシー内に常備する啓蒙用パンフレット(注3)を決定しました。3輪タクシーには、アウトリーチ活動や妊産婦等搬送の面でも協力を得る予定で協議中です。

(注1)予防接種を受けていない子供や産前健診に来ていない女性の追跡など。
(注2)公的PHCへアクセスしやすくするための案。
(注3)乗客が自由に持ち帰ることが出来る。