母親を対象に健康教育を行うボランティアの研修

2016年9月23日

9月19〜23日

プロジェクトでは、母親が家庭において基本的な子どもの疾病管理等ができるように支援しています。このためにコミュニティにおいて母親を対象に健康教育を行うボランティア(Community Resource Persons: CORPS)を育成しています。9月19日から23日にかけて5日間の研修を行い、CORPSの数が不足している3つの地区(ワード)(注)から計6人が参加しました。エティオサ地方行政地区の保健教育担当官もオブザーバーとして参加しました。

研修では、母乳育児や子どもの成長モニタリング、予防接種、栄養、衛生、家庭でできる基本的な子どもの疾病管理方法などのセッションに加え、フリップチャートの使いかたの実習や調理実演、ロールプレイも行われました。

この研修の修了者も含め、現在プロジェクト対象地域では9人のCORPSが活躍しており、毎月計500人近くの母親・父親を対象にコミュニティで保健教育を行っています。また、保健教育を行うのと同時に、保健施設(プライマリー・ヘルス・センター)の利用も促進しています。プロジェクト対象の貧困層にとって、保健医療施設や保健情報へのアクセスが容易でない中、CORPSが来るのを心待ちにしているコミュニティもみられます。

また、プロジェクトでは毎月定期的にCORPSの活動成果の振り返りワークショップを開催しています。このワークショップでは、エティオサ行政地区の保健関係者や地区保健委員会(WHC)委員長及びCORPSの参加のもと、課題やその解決法について活発な議論を行うとともに、各CORPSが保健教育のデモンストレーションを行い、それに対して参加者からフィードバックを得る、というリフレッシャートレーニングも行っています。

新たに加わったCORPSを含め、CORPSの活動のさらなる活性化をプロジェクトは引き続き支援していきます。

(注)ナイジェリアの最小行政単位。プロジェクト対象地域のエティ・オサ地方行政区には5つのワードがある。

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「授乳方法」についてのセッション

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調理実演

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手洗いの実習

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子どもの腕中央部外周(MUAC)の測定実習