母性・新生児・小児保健(MNCH)週間

2016年12月2日

2016年11月28日〜12月2日

ナイジェリアでは2010年より連邦保健省が各州のMNCH週間キャンペーンを推進しています。MNCH週間は、保健施設の通常保健サービスを強化するために年2回(各1週間)行われるキャンペーンで、コミュニティの人々を動員することにより、子どもの予防接種やビタミンAの補給、栄養状態調査、寄生虫駆除など簡単かつ効果的な予防サービスの利用者を増やすことを目指しています。キャンペーン期間中は、公共保健施設の医療スタッフがアクセスの困難な地域に出向いてこれらの予防サービスを提供(アウトリーチ)したり、保健施設の近くに住んでいる人々がこれらの予防サービスを受けに行くことが大々的に奨励されます。

プロジェクトは、通常のコミュニティ主導のアウトリーチへの支援に加え、MNCH週間キャンペーンを毎回支援しています。今回のキャンペーンでは、ラジオ・ジングルと呼ばれるラジオでのアナウンスや、保健施設へのアクセスが非常に困難な水上スラムに住んでいる人々へのアウトリーチのためのボート手配の支援を行いました。ラジオ・ジングルは、キャンペーン期間中に上述予防サービスや妊産婦健診、妊婦への蚊帳の配布、保健教育などを無料で受けることができるというアナウンスとともに、この活動はJICAとラゴス保健省が支援している、という広報を行います。今回のキャンペーン期間中には、3つのラジオ局で1日3〜5回放送されました。また、プロジェクトが支援したボートを利用して、ラゴス州内11の行政区のアクセスの困難な地域の人々にアウトリーチによる保健サービスが提供されました。

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ボートが唯一の交通手段である水上スラム

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プロジェクトが支援したボートに乗ってアウトリーチに向かう医療スタッフ

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プロジェクトが支援している「コミュニティ主導のアウトリーチ」