国家予防接種プラスデー(NIPDs)

2017年5月9日

2017年3月25日〜28日、5月6〜9日

2016年8月11日、WHOは、ナイジェリア政府より同国で2014年以来の再発となるポリオの新規患者が2人(北東部ボルノ州に住む2人の子ども)発生したとの報告を受けたことを発表しました。ナイジェリアでは、ラゴス州に限らずNIPDsは全国でも最優先の活動です。プロジェクトは、3月25日〜28日及び5月6日〜9日に実施されたラゴス州全ての0〜59ヶ月の子ども449万6,284人にポリオの予防接種を行うことを目指したキャンペーンへの支援を行いました。

プロジェクトは、3月24日にソモル地方行政区で行われたラゴス州保健省によるプレスブリーフィング及びNIPDs開始式典に招待され、チーフアドバイザーによるメッセージでは「プロジェクトは地区保健委員会(WHC)やボランティアなどコミュニティと密接に協力しており、このような協力により全ての子どもへの予防接種が実現できる」ことを強調しました。また、ラゴス州保健省のプライマリー・ヘルス・ケアに関する州知事特別顧問(SA)によるプレスブリーフィングではJICAも主要な支援者として言及され、チーフアドバイザーもプレスに紹介されました。

今回のキャンペーンでは、プロジェクトは、バーナー400枚を作成する支援をラゴス州保健省に対し行いました。バーナーは上述の開始式典で展示されたほか、ポリオの予防接種のためにコミュニティを巡回する車の前面に張られ、「予防接種がここで受けられる」ことが一目でわかるよう活用されました。このバーナーは今後もNIPDsのたびに使用されます。キャンペーン中は車の前での予防接種に加え、コミュニティの家屋を1軒ずつまわる「door to door」の予防接種活動も行われます。3月28日に、バーナーを掲げたアウトリーチ車に同行し、予防接種活動の視察を行いました。

5月6〜9日に行われたキャンペーンでは、水上スラムに生活する、保健施設へのアクセスが最も困難な子どもたちに予防接種を行うために、唯一の交通手段であるボートを手配する支援を行いました。

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開始式典の主賓テーブル:プロジェクトから挨拶

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プロジェクトの支援で作成されたバーナー

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巡回車に貼られたバーナー

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巡回車の前での予防接種

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ボートで水上スラムを巡回する保健スタッフ

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コミュニティを一軒ずつ回って予防接種