コミュニティ対話集会でラッサ熱予防対策を喚起

2017年9月15日

プロジェクト対象のラゴスメインランド及びヤバ地方行政区の全18地区(Ward)において、8月後半から9月前半にかけて地区ごとにコミュニティ対話集会が開催され、合計約1700人の住民が参加しました。

コミュニティ対話集会は、住民が利用している保健施設(プライマリー・ヘルスケア・センター:PHC)のハード面、ソフト面での課題その他地区の保健関連課題の改善をするために、住民と対話する機会を設けることを目的として実施されています。この集会は、Ward Health Committee(WHC)と呼ばれるボランティアの地域保健委員が中心となって実施することになっており、プロジェクトはその活動を支援しています。

今回の対話集会では、住民に対してWHCメンバーを紹介すると同時に、PHCの重要性やサービス内容を伝えることでPHCの利用を推奨しました。また、ラゴス州において8月初めにラッサ熱と呼ばれるウイルス性出血熱が発生したことに伴い、住民に対して、その感染経路や症状、環境衛生の重要さを伝達すると同時に、感染症予防の基本である「正しい手洗い」のデモンストレーションも行いました。

ラッサ熱は、ヒトからヒトに感染し、重症化すると死に至る危険度の高い感染症です。妊婦は特に重症化し易く、胎内死亡、流早産も起こしやすいため、大変注意が必要です。プロジェクトで対象としているスラム地区の住民は、厳しい生活環境に置かれていることから、住民はラッサ熱の情報に真剣に耳を傾け、質問も活発に行われました。

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疾病サーベイランス担当官によるラッサ熱の情報共有

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WHCによる手洗いのデモンストレーション