保健ボランティアのための定期活動報告会を実施

2017年11月17日

2017年11月13日~17日

プロジェクトでは毎月Community Resource Persons(CORPs)と呼ばれる保健ボランティアのためのパフォーマンスレビューワークショップを実施しています。CORPsは、コミュニティで母性・新生児・小児保健にかかる健康教育を行うことが出来るように研修を受けたボランティアです(注)。現在プロジェクトが対象としている3つの地方行政区には109人のCORPsが活動していますが、パフォーマンスレビューワークショップは、これらCORPsの活動の振り返りと新たな情報共有及び技術向上のために、毎月実施しています。

ワークショップでは、数名のCORPsが、通常コミュニティで実施している健康教育のデモンストレーションを発表し、地方行政区健康教育担当官や参加者から意見を聞いたり、健康教育の参加者のデータ入力で間違えやすいポイントを復習するなど、CORPsが各自のパフォーマンスを向上させる機会となっています。

また、州内で流行している感染症等の問題を取り上げ、それらの感染経路や症状、予防方法を指導することで、CORPsからコミュニティに正しい情報が伝達・共有されるよう、COPRsへの教育も実施しています。

今回のワークショップでは、乳幼児の栄養状態を測定するMUACテープ(Mid-Upper Arm Circumference:上腕周囲径を測定することで栄養失調の有無やレベルを推定することができる)の使用方法の演習を行い、正しい測定方法を再度確認しました。CORPsは、各コミュニティで、健康教育を実施する際には、MUACテープで子供たちの栄養状態を測定していますが、栄養失調の疑いのある子供を発見した場合は、即座に最寄の保健施設へ照会することが求められており、MUACの測定方法はCORPsにとって必要不可欠な知識です。

これまでプロジェクトが主体となって同ワークショップを実施してきましたが、今回からは、地方行政区の担当医務官とワークショップ内容を事前に協議し、地方行政区の保健チームにファシリテーションを任せました。今後、地方行政区には、さらなるイニシアティブをもってCOPRsの活動をリードしていくことが期待されています。

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開会に際し、ラゴスメインランド行政区医務官がCORPsの活動に関するコメントをしているところ

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栄養状態を測図るためのMUACの再演習

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CORPsが普段行っている健康教育を披露し、パフォーマンスの向上のため、参加者からコメントをもらっているところ