プライマリーヘルスセンターに太陽光発電システム設置

2018年3月16日

プロジェクトが支援しているエティオサ、ラゴスメインランド、ヤバの3つの行政区には、24時間体制のプライマリーヘルスセンター(PHC)が1か所ずつあります。しかし、いずれのPHCも電力供給事情は劣悪で、停電は日常茶飯事、バックアップ用発電機も燃料費不足で稼働せず、昼夜を問わず電気の無いことが常態化しています。そのため、夜間の急患の受け入れは困難を極め、分娩室における出産介助は懐中電灯で行われるという状況でした。訪れた患者も、真っ暗なPHCを見て、あきらめて帰るか、他の医療施設を探さなければならないということも頻発し、プロジェクトが支援しているコミュニティとの対話集会においても頻繁に問題として指摘されていました。

そこで、この状況を改善し、地域住民、特に妊産婦のPHC利用を促進するため、24時間体制PHCに太陽光発電システム装置を設置し、夜間の室内灯、外灯および分娩室の扇風機に電力供給できるよう、プロジェクトが支援しました。

システムを設置した直後に出産した経産婦からは、「扇風機のおかげで以前より心地よく出産することができた」と喜びの声を聞くことができました。夜間でも電気が灯り、一見して営業していることがわかるようになったことから、今後はPHCを利用する患者の増加が期待できます。

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分娩室に設置された電灯と天上扇風機(ラゴスメインランド地方行政区PHC)

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太陽光充電池、コントローラーおよび配電盤

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太陽光パネル(ヤバ地方行政区)

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夜間も電気が灯るPHC(エティオサ地方行政区)

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太陽光システム配電盤と充電池の前に誇らしげに立つPHCスタッフ