伝統的助産介助者(TBA)からの報告および患者紹介システムの試行開始に向けた研修を実施

2018年5月11日

2018年5月7日~5月11日

プロジェクトでは2018年1月より伝統的助産介助者(TBA)からの報告および患者紹介に関連したデータ収集システムの構築に取り組んできましたが、今回、システムを試行するにあたり、トレーナー研修とステップダウン研修を順次行いました。

まずは、ラゴス州プライマリーヘルスケア庁スタッフや地方行政区の医務官を対象とした、2日間のトレーナー研修(Training of Trainers:以下TOT)を実施し、次にこれらトレーナーが、同じ内容でTBA、地方行政区地域保健スタッフおよび保健施設スタッフを対象として3日間のステップダウン研修をラゴスメインランドとエティオサ行政区それぞれに分かれて実施しました(5月9日~11日)。

研修では、母子保健、HIV/AIDSに関する知識を深めると共に、保健施設へ紹介すべき母子の状況やタイミングを再確認するための講義を行いました。また今回導入する報告用集計シートや患者紹介フォームについて説明し、これらに記入する実践練習を行いました。実践練習では、TBAが遭遇するであろう仮想シナリオに基づき、報告用集計シートを埋めていくという訓練を行いました。

試行期間中は、TBAが今回研修で習得した内容を実践し、保健施設の地域保健スタッフに報告、その報告がプライマリーヘルス庁に蓄積されるようモニタリングします。プロジェクトでは、このTBAからの報告および患者紹介システムが上手く機能するように支援していきます。

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TOT1日目。ラゴスプライマリーヘルスケア庁を代表し、開会のあいさつを行う看護部長

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TOT2日目。グループで仮想シナリオを読み込みながら、集計シートを埋める参加者たち

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ステップダウン研修にて保健従事者およびTBAに講義を行うラゴスメインランド地方行政区医務官