第2回アウトリーチ活動データレビュー会議を実施

2018年7月12日

プロジェクトでは、2017年12月より、ラゴスメインランド、ヤバ、2018年2月よりエティオサ地方行政区の中のアクセスが困難な地域(Hard-to-Reach Settlements)に医療スタッフが出向き、乳幼児と母親に対する予防接種(アウトリーチ活動)を実施するための支援を行っています(注)。

7月12日に第2回目となるアウトリーチ活動のデータレビュー会議を実施しました。この会議は四半期に1回、プライマリーヘルス局の担当者及び3つの地方行政区の医務官のほか、地方行政区予防接種担当官、アウトリーチ活動の責任者である地域保健担当官、活動を監督する地方行政区の看護師長及び実際に予防接種を母子に投与する医療スタッフなど、アウトリーチ活動関係者約50名を招集して実施しています。

今回の会議では、各行政区より提供された直近3カ月の予防接種に関するデータを分析し、各行政区での現状及び改善すべき点について話し合いました。第1回目のデータレビュー会議に参加できなかったエティオサ地方行政区の関係者も参加し、それぞれのアウトリーチ活動の結果をみて意見を出し合うことで、行政区を超えて学びあう良い機会となりました。また、実際に現場で予防接種を投与する医療スタッフや、対象地域の母親を動員するスタッフ(モビライザー)が現場の状況を共有し、予防接種対象者となる母子の数を増やすためには、更にどのような方策をとっていくべきかということを話し合いました。それにより、モビライザーは母親たちと顔なじみ地域住民であること、また、アウトリーチ前日には母親に予定日時等の情報を告知することの重要性が再確認されました。プロジェクトは、今年10月まで同アウトリーチ活動の支援を予定しています。

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アウトリーチデータについて発表するプロジェクトスタッフ

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データ結果について議論しあう参加者たち

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コミュニティーの母親をどのように動員しているかを説明するモビライザー