最終(第6回)合同調整委員会(JCC)でプロジェクトの成果を発表

2018年12月11日

合同調整委員会もついに第6回目となり最終回を迎えました。これまで同様、連邦政府からは、保健省および予算計画省、ラゴス州からは保健省コミッショナー、プライマリーヘルス特別顧問はじめ関係部署からの代表者、ラプライマリーヘルスケア庁各関係部署、エティオサ地方行政区、ラゴスメインランド地方行政区、ヤバ地方行政区の区長、保健分野監督官、医務官、他保健チームメンバーに加え、地方行政区内の地区保健委員会委員長等、合計71名が参加して開催されました。冒頭にコミッショナーからプロジェクトに対する感謝が述べられ、活動継続の努力が約束されました。その後、これまで主に実施してきた6つの介入(予防接種アウトリーチ、保健ボランティアによるコミュニティ健康教育、地区保健委員会活性化、保健サービス予約確認と未再来者追跡システム、自動音声母子保健メッセージ送信システム、伝統的助産介助者からの報告および患者照会システム強化)についてそれぞれ成果を発表しました。アウトリーチについては、入手可能なデータを駆使してアクセス困難地区へのアウトリーチの大切さと効率性を示しました。コミュニティ健康教育では、保健ボランティアの知識レベルと乳児予防接種率の関連について、エンドライン調査のデータ分析結果をもとに共有しました。また、プロジェクトからの交通費支援終了後の保健ボランティアの活動状況についての電話調査の結果も共有しました。地区保健委員会活性化においては、彼らが作成したアクションプランの質の向上をデータで示すとともに、アクションプラン実施支援内容も共有しました。自動音声母子保健メッセージについては、メッセージを再構成し、ラジオ放送用にオーディオファイルの制作をし直し、放送中であることを報告しました。伝統的助産介助者からの報告および患者照会システム強化については、全ての関係省庁を巻き込んだ調整メカニズムとしての技術専門部会の設置、その部会を通した報告様式の標準型およびデータベースの作成、これらツールを使いこなすための研修実施とその後のフォローアップについて報告しました。予約確認と未再来者追跡自動システムについては、新システムを再構築することを、JICA、ラゴス州保健省、プライマリーヘルスケア庁の3者で合意し、2019年3月までのプロジェクトの延長が伝達され承認されました。その他のプロジェクトの活動は、このJCCをもって終了することとなります。連邦政府、州、コミュニティからそれぞれプロジェクトに対する感謝の言葉が述べられ、記念品の贈呈もありました。最後にJICAナイジェリア事務所長がことばを述べ閉会となりました。2019年1月からはプロジェクトチームは大幅に縮小されますが、3月までには期待された成果が達成されるように頑張ります。

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JICAへの感謝を伝えるラゴス州保健省コミッショナー

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発表に聞き入る参加者

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エンドラインの結果を共有する角井チーフアドバイザー

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コミュニティからの記念品を贈呈するプライマリーヘルスケア庁医療サービス部長と受け取る大滝専門家

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閉会の挨拶をする小森JICAナイジェリア事務所長

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プロジェクトチーム