プロジェクト紹介

ナイジェリア政府は1999年から基礎教育普遍化政策を実施しており、初等教育と前期中等教育の計9年間の無償化・義務化を推進しています。その結果、就学率は向上していますが、一方で、教育の質、特に理数科における児童の学習到達度の低さが課題となっています。

ナイジェリアでは教員資格を有する正規教員は半数程度しかおらず、残りは無資格教員です。教員の多くは教科内容や教授法について十分な知識・技術を有しているとは言えず、それが教育の質の低さの一因となっています。ナイジェリア政府も教員を対象とした研修を実施するなど改善に取り組んできましたが、研修プログラムは持続せず、課題を解決するには至っていません。

このような状況の中、ナイジェリア政府からの協力要請に応えて、2006年8月から「ナイジェリア国初等理数科教育強化プロジェクト(ナイジェリアSMASE)」が開始されました。JICAは、初等教員を対象とした研修を継続的に実施する仕組み作りを支援しています。現職教員研修の継続的な実施により、教員の理数科を教える能力が向上することが期待されています。

なお、JICAは、1998年からケニアにおいても理数科教育強化プロジェクトを実施していますが、ケニアのプロジェクトを活用したナイジェリア人への研修、技術支援を目的としたケニア人専門家のナイジェリアへの招聘といった「南南協力」を通じて、ケニアの経験がナイジェリアに活かされています。