パキスタン・イスラム共和国(以下パキスタン)では、1990年と比較し、妊産婦死亡率が出生10万対431から178へ、5歳未満児死亡率が出生1000対262から81(世銀、2015年)へと飛躍的に改善しているものの、依然高い数値を示しており、持続可能な開発目標(以下SDGs)において2030年までに達成すべき妊産婦死亡率(出生10万対70以下)及び5歳未満児死亡率(出生1000対25以下)を実現するためには更なる努力が必要である。
特に、パキスタンは野生株ポリオの発生が残る常在3か国の1つである。各ドナーの協力を得てパキスタン政府が進める追加的なポリオ接種キャンペーンでのポリオワクチン接…