プロジェクトページの立ち上げにあたり

2012年12月7日

パラグアイ政府は2008年8月に保健医療政策「生活の質と平等な健康に向けた公共政策」を策定し、地域保健医療サービスへのアクセス改善を優先政策の一つに位置付けました。これをうけパラグアイ厚生省は地域の予防と治療を包括的に行う、家族保健ユニット(USF:Unidades de Salud de la Familia)の普及に取り組んでいます。
USFは医師、看護師、助産師、保健推進員などから構成されるユニットで、メンバーは有資格者の中から公募で選ばれます。選ばれたメンバーは必要な研修を受けた後、主に農村地域の診療所に配置され、これまで医療機関へ行って受診することが困難だった僻地の住民に対し、予防を中心とした第一次医療サービスを提供します。
パラグアイ政府の優先的な予算配分によりUSFの配置自体は急速に進んでいますが、今後はメンバーへの研修・訓練の強化、マニュアルの整備、重症患者を素早く適切な病院に送る仕組み(レファラル体制)の整備等により、サービスの質を上げていく必要があります。
JICAは専門家による技術移転に加え、機材の供与や研修等を通じて、パラグアイ厚生省の取り組みを支援しています。
今後このページで実際のプロジェクト活動の様子をお伝えしていきます。

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