調査研究手法に関する研修の実施

2013年1月15日

業務調整員 三上 雅弘

パラグアイの保健医療分野では調査研究部門の活動が非常に遅れており、当プロジェクトにおいても、基礎データ収集・調査能力の強化が課題となっています。

その指導を目的として、2012年11月26日から12月8日までの間、鷹野和美短期専門家が当プロジェクトに派遣されました。

12月3日から5日の間、アスンシオン市において、保健福祉省で調査研究に係る業務を担当する医師・看護師・職員、大学教授(医学部、看護学部)、地方衛生局医師・看護師、看護協会看護師、プロジェクト関係者等53名を対象に、鷹野専門家による調査研究手法に関する研修を実施しました。

保健医療サービスのデーターベース調査を目的に統計研究方法(データ抽出・サンプル調査方法、具体的な介入研究例)等を学習後、グループに分かれカアグアス県の保健医療サービスデーターベース調査の調査票作成について検討を行いました。また、研修参加者が将来研究論文を執筆し専門誌に掲載されるまでの方法等についても指導が行われました。

本研修に対するパラグアイ側の期待は大きく、保健大臣自らも研修参加を希望された程でした。パラグアイの公衆衛生修士課程で学んだ参加者から、『2年間学んでもよくわからなかったのが、この三日間の研修で本当によくわかった』との感想も聞かれました。

研修終了後、厚生省の調査研究中央委員会設置について話し合いが行われ、参加者半数の26名から委員会メンバーになりたいとの申し出がありました。

今後委員会が大臣の認可を得て正式に発足し、2月より活動を開始する予定です。

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開会式(保健副大臣開会の辞)

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研修講師を務める鷹野短期専門家

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グループ討議