5歳未満時の死亡率減少に向けて

2016年12月19日

2016年9月21−23日と28−30日の2回に渡り、プロジェクトサイトがあるコロネル・オビエド市にて、家族保健ユニット(USF)の保健医療従事者を対象とした継続研修(モジュール8−乳幼児統合ケア)が行われ、17のUSFから医師13名、学士看護師16名、准看護師9名、保健推進員6名の計44名が受講しました。

パラグアイの5歳未満時死亡率は、出生千人あたり21人であり、ブラジル(同16人)、アルゼンチン(同13人)、チリ(同8人)と近隣国と比較すると高くなっています。

本研修は、講義2日間と実技1日間の計3日間で構成され、講義では、パラグアイ国の小児の健康状態、小児の各疾病に対する基礎ケア(発熱、咳/呼吸器疾患、下痢症、貧血等)、小児の栄養について行われ、実技では、プレ診察、栄養状態の診断、口腔/教育、予防接種、診察の6つのテーマで、実技指導を行いました。

研修終了後の受講者アンケートでは、「研修3日目の実技形式の研修は、とても良い試みだと思った。定期的にこのような実技形式の研修を開いてほしい。」、「予防や健康促進に焦点があたっており、統合的に小児ケアに対してどのような対応をしていけばよいのか理解できた。USFで業務を行う上でヒントとなるものが沢山あった。」といったコメントがありました。これからのUSFでの業務にこれらの視点を取り入れることで、小児ケアの質の向上に繋がることが期待されます。

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