短期専門家「残留農薬分析」報告会実施

2018年8月20日

8月17日、横浜検疫所 輸入食品・検疫検査センターから派遣されている横山涼子専門家(残留農薬分析)の最終報告会が国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)研究所にて行われ、SENAVEからはグリシウク研究所長以下関係検査官、JICAからは米崎紀夫パラグアイ事務所長他職員、滝本リーダー、奥村専門家らが出席しました。

横山専門家からは、標準溶液の精度確認、新しく取り入れる検査法の作業標準書の作成などの指導成果とともに、SENAVE研究所における身近な改善事項及び組織的な課題に対する指摘が行われました。身近な改善事項としては、「常に正確な秤量とする」「適切な器具を選択する」「日常メンテナンスを励行するとともにコンタミネーション(汚染)を防止する」「チェック体制を構築する」といった事柄が挙げられ、組織的な課題としては、途上国ではよく散見されることではありますが、「適正な人員数の配置と器具・機材の整備」が挙げられました。

今回、約1カ月半にわたって、横山専門家及び前任の金濱専門家からの直接の技術指導を受けたことにより、SENAVE研究所検査官の技術と意識の向上が図られましたが、今後ともプロジェクトにおいて機器等の整備支援を行いつつ、SENAVE研究所においては両専門家からの指摘事項の改善に取り組んでいきます。

なお、本報告会の模様は、日本輸入時におけるパラグアイ産チアシードの検査命令解除のニュースとともに、以下のとおりパラグアイ全国紙にも掲載されました。

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報告を行う横山専門家(左側)。

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金濱専門家、横山専門家への感謝と今後のSENAVE研究所の取り組みについて述べるグリシウク研究所長。

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SENAVE研究所前にて、検査員に囲まれる横山専門家。