残留農薬分析における機器メンテナンス研修の実施

2018年12月20日

2018年12月5日から12月14日までの約10日間、本プロジェクトのカウンターパートである国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)研究所の機器メンテナンス担当者1名が日本を訪問し、厚生労働省のご協力の下、横浜検疫所及び神戸検疫所において「機器メンテナンス」研修を受講しました。

SENAVE研究所においては、現在、1台の「液体クロマトグラフィ・タンデム質量分析装置(LC/MS/MS)」分析機器を使用して、カルバリル等の残留農薬の分析を実施していますが、2018年7月から8月にかけて日本の検疫所から派遣された短期専門家(残留農薬分析)から、日常の機器メンテナンス能力の向上を図ることが必要との指摘がありました。

今回の研修では、LC/MS/MS及び「ガス・クロマトグラフィ・タンデム質量分析装置(GC/MS/MS)」の両分析機器に関して、検疫所の検査官から日常メンテナンスの具体的手法の技術指導を受けるとともに、機器メーカーのエンジニアから高度なメンテナンスやトラブルシューティングについてのインハウスセミナーを受講しました。今後、SENAVE研究所には新たな分析機器の導入も想定されることから、今回研修を受講したカウンターパートが中心となり、研究所の機器メンテナンス能力が向上し、適切な検査が行われることが期待されます。

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神戸検疫所にて、機器メーカーのエンジニアからLC/MS/MS本体のメンテナンスについて研修を受けるカウンターパート(中央)。

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LC/MS/MS部品の徹底洗浄についての研修。

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横浜検疫所にて、機器メーカーのエンジニアからGC/MS/MSのアプリケーション操作研修。