短期専門家「重金属成分の分析」による技術指導実施

2019年3月14日

本プロジェクトにおいては、これまでカルバリルをはじめとするゴマの残留農薬について、パラグアイにおける検査能力の向上に向けた取り組みを順調に進めてきました。しかし、パラグアイから輸出される農作物に対しては、残留農薬の他、重金属など環境由来の食品安全に関する検査についても、中東など輸出先国から高いニーズがあります。

このような状況において、2019年2月24日~3月9日、(一財)日本食品分析センターから座間俊輔専門家(「重金属成分の分析」)が派遣され、国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)研究所において、コメや野菜などに含まれる重金属成分の分析方法について技術指導を行いました。

座間専門家は、本プロジェクトの支援によって導入されたマイクロ波試料分解装置等の機材の適切な使用、「コメのヒ素の分析法」に関する標準手順書(SOP)の作成、試料溶液の作成及び重金属分析に係る検査手技の留意点について指導を行いました。
同専門家の活動の様子はSENAVEのFacebookでも紹介されました。

今後、SENAVE研究所においては、今回の座間専門家の指導をベースとして、重金属検査を導入、実施していきます。また、プロジェクトにおいては、同専門家から指導を受けたSENAVE職員のうち1名を日本に派遣し、(一財)日本食品分析センター他で、より実践的な研修を行うことも計画しています。

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SENAVE研究所にて溶液作成の技術指導を行う座間専門家(中央)

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今回の指導成果と今後の提言を発表する座間専門家(右)。左から2番目は、SENAVE総裁のゴンザレス氏。

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今回の指導成果と今後の提言を発表する座間専門家(右)。左から2番目は、SENAVE総裁のゴンザレス氏。