“ARMM市場志向型地場産業育成(ARMM Market-driven Local Industry Promotion(MR-LIP))”事業始動!

2018年1月30日

地場産業振興分野コンポーネント(通称AICCEP:ARMM Industry Cluster Capacity Enhancement Project, 2014年3月~2016年6月)では、ARMM政府の貿易産業省をカウンターパートとし、6産業(ココナッツ、パームオイル、アバカ、ゴム、コーヒー、海藻)の産業クラスター形成に取り組みました。産業クラスターとは、特定の産業において相互に関連する企業(資材・原料供給産業、サービス産業、周辺産業)と、関連する政府機関・団体(大学、研究機関、業界団体など)が一定の地域に集積している状態を指し、こうしたところでは、関係者が競争と協力を通じて専門性を向上させやすく、それが産業の競争力向上に結びつくことが知られています。AICCEPでも、対象5州で、対象6産品に関連する生産者・トレーダー、研究機関、政府組織、民間企業などによるクラスター形成を通じた産業促進に取り組みました。

縦割り社会で横の繋がりの稀有なARMM地域では、それまでなかった異なる機関同士の相互作用が生まれたのは画期的です。また、政府の知見も得て、生産者を始めとするクラスターメンバーが自発的に計画を立て、活動を行ってきました。

一方、本来、クラスターを牽引すべき存在の対象産業に関連する“民間企業”はARMM内にあまり存在せず、域内のアクターだけに頼っていては、なかなか域外の市場動向が把握できず、クリエイティブな変革が起こせません。そこで、AICCEPの集大成として”Market Driven Local Industry promotion Project”を立ち上げ、域外の民間企業(特に市場)とクラスターとの接点を強化し、産業クラスターの活性化に取り組みます。1年半という短い期間ですが、どんな相互作用が生まれるのか、ご期待ください!

関連産業にご関心のある皆さま、活動へのご参加をお待ちしております。

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MD-LIPキックオフ(2017年10月)

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民間企業との接点を求めてココナッツ国際会議に参加するココナッツクラスターメンバー。(2017年11月)