特殊橋梁補修OJT実施

2018年8月13日

2018年7月23日、24日、フィリピン、ルソン島北部リージョンII(ツゲガラオ)で実施中の特殊橋梁補修パイロットプロジェクト(マガピット橋)においてOJTを実施しました。

マガピット橋は、1979年、日本の戦後賠償として建設された橋梁でフィリピンで唯一の吊橋構造の橋です。

当橋は、長年、特殊な形式の橋梁であることから十分な維持管理が出来ず、鋼材腐食やコンクリート床版損傷が発生しており、補修の必要性がありました。DPWH技術者は、特殊橋梁に関して十分な技術を持ち合わせていないことから、現在、当プロジェクトの専門家が技術支援しながら補修工事を実施しています。

工事は、洗掘防止、主塔補強、ケーブル塗装等様々な種類の補修を行っています。

今回は、同地域(リージョン)の維持管理を担当している技術者約40名を対象に、マガピット橋の補修技術研修を行いました。研修は、第1日目は、吊橋構造概要、補修工事内容、橋梁損傷と原因等の講義を行い、2日目は、マガピット橋現場で、実際の補修工事について補修手順、方法等を学び、参加者によるディスカッションを行い終了しました。講義や現場説明、ディスカッションでは、DPWHカウンターパートが中心となって行いました。

参加者のほとんどは、最近DPWHへ入省した若手技術者であることから、現場視察、ディスカッションにおいても積極的に質問が出され、理解を深める積極的な姿勢が見られました。

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マガピット橋(橋長409.6m)

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第1日目:カウンンターパートによる講義の様子

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ウオータージェットを使用してケーブル塗装除去

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主塔の塗装

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第2日目:膜厚計を使って塗装厚の確認訓練

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第2日目:質問に答えるJICAプロジェクト専門家