道路・橋梁維持管理データベース セミナー開催

2018年8月13日

公共事業道路省(DPWH)は、これまで実施してきた道路・橋梁建設、それらの補修工事に係る契約資料の保存が十分でなかったため、適切な維持管理業務ができていませんでした。

プロジェクトでは、「道路橋梁維持管理サイクル」の確立およびそのサイクルの円滑な実行には、道路橋梁プロジェクトで発生した契約資料、図面、写真、補修履歴等を保存し、維持管理業務に活用することが重要であることから、道路・橋梁維持管理データベースシステムを開発しました。

特に道路維持管理に関しては道路斜面対策、橋梁維持管理に関しては橋梁補修プロジェクトを対象にしてシステムを開発整備しました。

今回、開発したデータベースシステムの普及促進のため、本省において、全国の地方事務所から技術者が参加して、第1回(7月19、20日)、第2回(7月26、27日)、第3回(8月2、3日)の3回に渡り、セミナーを開催しました。

セミナーは2日間で行われ、1日目は、道路橋梁維持管理技術、データベースシステム概要について学習し、2日目は、コンピュータを使用して実際にプロジェクトに関するデータの入力、保存、活用方法を学びました。

参加者は、真剣にシステムのデータ入力等の操作方法に取り組んでいました。また講義、操作支援に当たっては、JICA専門家のみではなくカウンターパートが積極的に講義指導しました。

今後は、開発したシステムを本格的に運用していくため、3モデル事務所(バギオ、セブ、ダバオ)において、DPWH技術者が実際のプロジェクトデータをインプットし、活用していく予定です。また、プロジェクト終了後は、DPWH自身において全事務所へ展開していく予定です。これにより、道路橋梁維持管理サイクルが円滑に機能し、フィリピンにおける道路橋梁の維持管理を向上させることが可能になります。

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第1日目:カウンターパートによる講義

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第1日目:プロジェクト専門家による講義

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第1日目:受講中の参加者

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第2日目:真剣にコンピュータ操作を行う参加者

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第2日目:熱心に質問する参加者