フィリピン国では、環境問題、特に固形廃棄物に関する問題は、公衆衛生レベルの低下など社会問題となっており、マニラ首都圏のみならず地方においても深刻な問題となっている。フィリピン国政府は2001年に固形廃棄物管理法(RA9003)を施行し、地方自治体の責任のもとで、分別収集や資源の有効利用・リサイクルを通じて固形廃棄物の最終処分量を削減することを目指している。さらに同法の中で、2006年2月までに全ての処分場を衛生埋立てに移行することを定めるとともに、同法の施行促進を目的として、国家固形廃棄物管理委員会(NSWMC)を設置した。
しかしながら、全国に約1,600ある地方自治体のうち、…