教員研修のためのEラーニングコースを開発、導入研修を開催

2018年11月30日

2018年11月10日~11日、ルワンダ全国から60名の教員が参加してEラーニングコースを用いた教員研修が開催されました。

ルワンダでは2016年に移行した新カリキュラムに対応するため、2015年から3年間、同カリキュラムの理解促進と新たな授業技術の習得を目的とした導入研修が行われました。同研修は2018年をもって終了しましたが、先生たちは日々研鑽を行い、より良い授業を行えるよう学び続けなければなりません。そこで、新カリキュラム導入研修の復習をすることができるEラーニングコースをプロジェクトのカウンターパート機関であるルワンダ教育委員会(以下REB)とともに開発しました。

今回のEラーニングコース導入研修は、コースの内容やシステムの使いやすさの確認と、今後同コースを全国展開するために必要な各郡での指導者の育成を目的としていました。

研修当日、まずREB職員が参加教員に対して、Eラーニングコースの目的や、各教員が今後指導者として果たすべき役割について説明しました。その後、参加者はREBのEラーニングプラットフォーム上にあるコースにアクセスし、受講前アンケートに答えます。コースは1)新カリキュラム概論、2)教育・学習法、3)教育評価、4)継続的職能開発4つのユニットで構成されています。各ユニットでは、教員はまず新カリキュラムの内容について文章や図表を用いて復習します。その後理解度テストを受け、課題として特定テーマに関するエッセイを提出し、フォーラム(参加者同士の掲示板)で意見交換をするという流れになります。すべてのユニットでこれらのステップを完了すると、最終的にコース修了証がダウンロードできる仕組みとなっています。

参加者は皆パソコンの操作に慣れており、コースの進め方を一度覚えれば、後は各自のペースでどんどん進めていきました。ときには理解度テストで100点を取って喜ぶ姿が見られたり、参加者の受講状況や成績はどのように集計されるのかといったシステム面への質問が挙げられたりしました。内容面でわかりづらい部分の修正案を提案してくれる参加者もいました。

研修の最後には、参加者からフィードバックを得るため全体セッションを行いました。Eラーニングコースそのものを歓迎する声も多く聞かれました。またシステムやコース内容の改善のための建設的なフィードバックとして、例えば、「全教員が理解できるように一部の英語表現をより平易なものに変更すべき」「全国展開の際には全教員を一度にシステム登録し、すぐにコースの受講ができるようにしてほしい」などといった意見がありました。

一方で、今後各郡で指導者として他の教員のEラーニングコース受講を支援するに当たってどのようなサポートが必要かとの質問には、「ルワンダ教育委員会内でのシステム管理者の常時配置」や「校長が意義を理解して校内でのコース受講の時間を設定してくれること」などが挙げられました。パソコン・インターネット環境の不足や、一般的な教員のパソコンスキルを心配してこれらの課題への対応を求める声もありました。

Eラーニングコースは、環境さえ整えば、いつでもどこでも、受講者の都合に合わせて学ぶことができます。従来のような教員を同時期に同じ場所に集めて行う対面研修を補完することができ、継続的職能開発の効率化にも繋がります。またカウンターパートも、首都にいながらにしてシステム上で全国の教員の受講状況を即時にモニタリングすることができます。

今回の研修中は停電やインターネットの接続不良など、ルワンダで起こりがちな問題にも直面しました。停電に対しては、近隣の学校と共同利用している発電機を特別に専用で使用させてもらうことで解決し、インターネット接続に関しては、参加者をグループ分けして特定のユニットに受講者が集中しないよう調整することで対応できました。問題が起こる度に会場である教員養成校の担当者、カウンターパート、プロジェクトメンバーでアイデアを出し合い、皆が自発的に役割分担して行動していきました。

インターネット接続などの受講環境の問題は、各学校で本コースを普及させる際にも顕在化することが想定されます。簡単に解決できる問題ではありませんが、ICT立国を目指すルワンダとして、カウンターパートも少しずつEラーニングコースを普及させていきたいと考えています。今後、参加者からのフィードバックをもとにコースを最終化し、カウンターパートとともに全国展開の準備を進めていきたいと思います。

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Eラーニングコースを受講する参加者1

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Eラーニングコースを受講する参加者2