プロジェクトのキックオフミーティングが開催されました

2022年3月30日

ルワンダ国の上下水道事業は、水衛生公社(Water and Sanitation Corporation Ltd。以下、「WASAC」という。)により運営されています。本事業の日本語のタイトルは「ルワンダ国キガリ市水道事業体運営改善プロジェクト」となっていますが、英文では”THE PROJECT FOR WASAC UTILITY TURNAROUND WITH KAIZEN APPROACH”となっており、日本発祥の改善「KAIZEN」アプローチにより、WASACの事業体としての組織体質改善を図って行こうとするものです。

本事業はJICAとプロジェクトを実施するコンサルタント(株式会社日水コンと八千代エンジニヤリング株式会社の共同企業体)との契約が2022年2月4日に締結され、コンサルタント専門家チームはルワンダ国キガリ市に2022年3月11日より現地入りし、業務を開始しました。その後、3月30日に本事業のキックオフミーティングとして第1回Steering Committee(以下、「SC」という。)が開催されました。

キックオフミーティングにはルワンダ国側WASACからActing CEOであるGisele UMUHUMUZA女史を始め、ほとんどのダイレクター(部長)クラスを含め、30名もの参加がありました。日本側はJICAルワンダ事務所および、コンサルタント専門家チームが参加しました。JICA東京本部ともネットワークで接続し、本キックオフミーティングが開催されました。

ミーティングの冒頭、Acting CEOから、本事業の実施を通じ、WASAC職員全員がWASACそのものを生まれ変わらせる努力をしていこうとの非常に熱のこもったスピーチがありました。「KAIZENは主に日本のビジネスで実践されてきた精神であり文化である。Turnaround(組織体質改善)はKAIZEN精神に基づいた日々の努力の蓄積によってもたらされる結果である。」との意思表明がActing CEOよりありました。

コンサルタント専門家チームより、本事業の目的、スケジュール、実施方法について説明が行われ、特に技術協力プロジェクトでは、専門家チームはWASACに対するサポートを行う役割であり、本事業のメインプレイヤーはWASAC自身であることが説明されました。その後、質疑応答がおこなわれ、WASACの主要メンバーと本事業について共通認識を持て、熱意が共有された、非常に有意義なキックオフミーティングとなりました。

また、本事業ではコンサルタント専門家チームに加えて、JICAより水道経営アドバイザー(東京都水道局OB、現・東京水道株式会社 松井庸司氏)が事業実施期間中派遣される予定で、本キックオフミーティングにも現地で参加されました。東京都水道局の経験や、水道事業の管理等についてプレゼンテーションが行われ、WASAC側にとっても大変参考となるものでした。

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Acting CEOによるOpening Speech

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キックオフミーティング全体の様子