プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)コミュニティ健康保険制度及び無料医療制度能力強化プロジェクト
(仏)Projet de Renforcement des Capacités du Systéme d’Assurance Maladie Communautaire et des Initiatives de Gratuité des Soins de Santé
(英)Project for Strengthening Capacity of Community Health Insurance System and Free Health Care Initiatives
(通称)ドレール CMU (Doleel CMU)

対象国名

セネガル

署名日(実施合意)

2017年5月22日

プロジェクトサイト

3州(テイェス、ジュルベル、タンバクンダ)、
パイロット県:ンブール県(ティエス)、ンバケ県(ジュルベル)、クンペントゥム県(タンバクンダ)

協力期間

2017年10月2日から2020年9月30日(3年)

相手国機関名

(和)医療保障庁(保健社会活動省)
(仏)Agence de la Couverture Maladie Universelle (Ministére de la Santé et de l’Action social)

プロジェクトの受益者

直接的受益者

CMU庁及びプロジェクトサイトにおけるCMU庁州支部の職員、保健共済組合及び州・県保健共済組合連合会の職員、医療機関の職員

間接的受益者

コミュニティ健康保険制度及び無料医療制度から裨益するセネガル国民(特にプロジェクトサイトに居住する最貧困層、妊産婦、5歳未満児)

背景

セネガル共和国(以下「セネガル」)は、国連ミレニアム開発目標(MDGs)に沿って保健分野の取り組みを進め、目標達成には至っていないものの、母子保健や感染症対策で一定の成果を上げてきました。現在は持続可能な開発目標(SDG)に沿って新たな目標を掲げ対策を進めています。中でも重要な保健政策がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進ですが、これには物理的アクセス(保健医療施設の不足、遠距離)と経済的アクセス(医療費の負担)の課題があります。
政府は、物理的アクセスの改善には保健医療サービスの量の拡大と質の向上・地域格差縮小に、経済的アクセスの向上に向けては医療保障制度の拡充に取り組んでいます。これらの取り組みに関し、開発の上位計画である「セネガル新興計画(PSE)」および保健分野の上位計画である「国家保健開発計画(PNDS 2009-2018)」において、保健システムの強化と社会的弱者に対する医療保障の拡充等が優先課題に位置付けられています。
一方、2013年には大統領のイニシアティブにより医療保障を国民の75%にまで拡大する目標を掲げる「国民皆保険開発戦略計画2013-2017(CMU戦略)」が策定されました。この目標に向け、2015年に設立された医療保障庁(以下「CMU庁」)は、保健共済組合を通じたインフォーマルセクター向けのコミュニティ健康保険の展開、無料医療制度の強化、医療保険組織改革を目指した他セクターとの協働に重点を置いた取り組みを行っています。そのような中、JICAは2016年11月15日に「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ支援プログラム」の開発政策借款契約を調印し、セネガルにおけるUHCの達成に向けた取り組みを後押ししています。
こうした背景の下、コミュニティ健康保険制度・無料医療制度の着実な運用に資するため、CMU庁を中心とした組織や人材の能力強化を目的とした技術協力プロジェクトの実施が要請されました。本プロジェクト(ドレールCMU)は、医療保障制度に関わるCMU庁とその州支部、保健共済組合、医療機関の能力強化を行うことで、住民、とりわけ最貧困層・脆弱層の経済的アクセス改善に貢献し、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ支援プ口グラム」による財政支援の効果をより確実にするとともにセネガルにおけるUHCの達成を後押しするものです。
(注)ドレール(Doleel):ウォロフ語で「強化する」という意味。

目標

上位目標

セネガルにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジが促進される

プロジェクト目標

コミュニティ健康保険制度と無料医療制度がプロジェクトサイトにおいて強化される

成果

成果1:プロジェクトサイトにおけるコミュニティ健康保険制度と無料医療制度の実施支援・管理のため、CMU庁及びCMU庁州支部の能力が強化される
成果2:プロジェクトサイトにおけるコミュニティ健康保険制度に関する保健共済組合及び州・県保健共済組合連合会の能力が強化される
成果3:プロジェクトサイトにおいて、コミュニティ健康保険制度と無料医療制度に関連する医療機関の職員の能力が強化される
成果4:プロジェクトサイトにおける活動から得られた教訓に基づいて、コミュニティ健康保険制度と無料医療制度を関係機関と連携しながら改善するためのCMU庁の能力が強化される

投入

日本側投入

・専門家派遣(チーフアドバイザー、保健財政、保健情報管理、モニタリング・評価、ソーシャルマーケティング/啓発活動、研修管理、インパクト評価支援、業務調整)
・機材供与(保健共済組合向け事務用機材、その他)
・研修員受け入れ(本邦研修)

相手国側投入

・カウンターパートの配置(プロジェクトディレクター、プロジェクトマネージャー、中央・州レベル担当官)
・プロジェクト執務室(中央、地方)
・必要経費(執務室関連経費、カウンターパート出張旅費)